まるで映画のような愛
2019.11.04 15:06
「男女の愛」(または、異性ではないかもしれないけれど)
「愛」というものが、
この世に存在するという事。
映画の中では知っていても、
現実には信じがたいものでした。
もう、30年近く前の事になります。
昔イタリア・ツアーで一緒のご夫妻がいらっしやいました。
飛行機での長旅のせいか
奥様が、ご気分が悪くなられたようで、
旦那様にもたれかかり。
旦那様もとても素敵な方で、
具合の悪い奥様を静かに受け止めていらっしゃっしやいました。
それは、壁ごしに座られた英国紳士に、
薔薇のような美しい女性が心もすべてを愛する人に
ゆだねている絵のようで
そのお二人の間には愛が満ち、
だれもが入ることのできない雰囲気が漂っていました。
まるで、映画のワン・シーンのように美しい光景として
今も心の底に焼き付いています。
このような人生を送る人もいるのですね。
,愛する人と結ばれる事ができなかった私には
本当にこのお二人の光景が羨ましく、憧れの存在でした。
「愛する人と結ばれる事」が、あたかも当然のように自然なお二人でした。
私にとってそれは、求めても、得る事の出来ないもの。
『愛』。
結ばれぬことのない愛。
まだ若かった当時の私にでも、自分の運命ががなんとなくわかっていました。
人生とは、人それぞれの、さまざまな人生を送るのでしょう。
人それぞれが、それぞれのこの世での使命があるのでしょう。
このお二人の事を、今でも心よりお慕いしています。
私がどんなに、求めても求めても、届く事のない
永遠(とわ)の「愛」で繋がっているお二人でした。
旦那様が亡くなられ、星になってしまった今でも
それは、変わる事はありません。
お二人は、永遠に繋がっていらっしゃるのです。