自然の力を活かした 住まいをお届けする 細江住楽設計

【「平穏死」10の条件】読みました

2013.04.23 01:47

桧と杉の香りが好きな建築士で

ライフオーガナイザーの住楽です。




この世に生まれた限り、

100%「死」は訪れます。


あまり考えたくない部分でもありますが、

人生50年と言われていた時代からすると、

そろそろ、「死」の準備もちゃんと知っておくべきかな…

と思っていたので、この本のタイトルに惹かれました。

(こんなこと言ってる人に限って、100歳まで生きるかも)


それと、先日受けたシニアのオーガナイズの勉強会でも、

歳を重ねると、「生きる準備」と「死ぬ準備」が必要になる。

と聞き益々どんなもんだろうか…と。




著者 医師 長尾 和弘 さん


長尾さんは、尼崎の町医者さんで、

患者さんの多くを在宅看取りされています。



平穏死ってご存知ですか?

私はこの本を読んで初めて知りました。


「尊厳死」「平穏死」「自然死」は

それぞれ微妙なニュアンスは違いますが、

ほぼ同義語で、


ただ違うのは「安楽死」。

患者さんの希望で

人為的に死期を早める処置をすること、

とのこと。


「平穏死」は、

死を迎えるそのときまで、平穏に生きよう、

という素直な願いが心にスッと入る感じがするので、

タイトルに使われたそうです。


サブタイトルにある、

「胃ろう、抗がん剤、延命治療いつやめますか?」


ん?身に迫ることがない部分で実情を全く知りませんでした。


随分ホスピス等も最近は増えてきているようですが、

まだ、病院での「平穏死」は難しいようです。



「自分はどこで死にたいか?」

「家族をどこで看取りたいか?」(家族からの立場)


とても重要な決断なのに、

他人任せ「死の外注化」が多くなっているとのこと。


自分や家族が死ぬ時を真剣に考える、

そんな時間を持つことの大切ですよね。



本に、

元気な人が、年がら年中「死」について考えるのは「病的」。

全く考えないのも「病的」と。



重いタイトルですが、

実情を知るのにいい本で、中には目頭が熱くなる話もあり、

筆者の温かさを感じ、こんなお医者さんが近くにいてくれたら…

と思いました。


私も、生活の質(QOL)、死ぬ間際まで保ちたいです。



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