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ママはくも膜下出血

34 煩悩と小さな悟り

2019.11.05 22:52

主人と出会った職場の同僚で、私と同い年の友人が昨日亡くなりました。


結婚する時も、二人でわざわざ私たちの所に報告に来てくれた大切な友人。

またいつでも会える。

いつでも話せるって思っていました。

後悔が残りました。


悪性リンパ腫だったようです。

まったく知らなかった。

夏に脳に転移して、死の宣告をされていた

けど、「がんばるんだ!」と、みんなに話していたそうです。


それ私も同じような経験をしました。

でも私は今生きています。

それってかなり不平等です…


子どもは3人、お家も建てて、お店をするスペースも設けられていたなんて…。

きっと彼は自分が死ぬことは、心から想像できてなかったハズ…


私は最後にどうしても会いたかったから

お通夜で対面しました。

友人はお人形のように、棺桶に寝ていました。

イマイチ実感できません。

私も自分のこの様子、何度も想像しました。

また震えました。

また恐怖でした。

あの恐怖は、私の人生マックスで、あれ以外のことは、もう何も怖くないくらいです。

また耐えられない脱力感で立ってられませんでした。


お坊さんが仰るには、友人は「仏様」になったようです。そして、みんなを見守ってくれるそうです。


「あまりにも早すぎる死ですが、

人にはそれぞれふりかかるものです。

この世を含めた六道は、穢れた世界であることに対し、浄土は悟りを開いたものだけが到達できる世界。 

煩悩にとらわれているうちは決して到達できない世界。

「死にたくない!」と思うことも煩悩にとらわれているようです、つまり穢れ」


このお話は、私のこれからの生き方に、大きく影響を与えてくれそうです。

「死」に直面してから聞くと、真の理解ができたように思えます。


「死の淵」からはい上がって来た方は、ボランティアや講演会などの、慈善活動に興味を抱く方が多いと聞きます。

価値観が、劇的に変わるから。


私も今その気持ちです。

それもひとつの「小さな悟り」なのかもしれません。わからないけど。

フジヤス、教えてくれてありがとう。

今までありがとう。

ご冥福をお祈りします。