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暮らしの道場

ある戯曲

2019.11.06 01:47

大好きな戯曲がある



わたし、演技はもういいや、ていうかんじだったけど

(人間ドラマ演じるの疲れちゃうからね。

別に演劇の世界も好きじゃないと思う。あんまり興味ない。

長年地獄のような演技訓練してきたわりに。笑)


でも、これだけは

読むたびに泣いてしまう

わたしのこころそのままみたいな戯曲なの

じぶんが喋ってるみたいに

書かれてるセリフが、読みながら、耳に響いてくるようだ




数年前に、ニール・サイモンの戯曲『映画に出たい』を公演した時もそうだった。

あれが、わたしの初のプロデュース公演だった。

叫びたくて、届けたい思いが

あの作品に、いっぱいに籠もっていた、籠めていた、から

資金を工面して、プロデュースもがんばって

もちろん自分が演じるつもりでね


それでも結局、演じられなくて

自分の代わりの代役を立てて、わたしは一歩も舞台に上がらず

プロデュース業に専念したけどね。


死ぬほど辛くて、もう幕を上げることは出来ない、中止にしよう、と思っても

自分が演じないとしても、収益なんかなく赤字だらけになっても、得になることなんかひとつもなくても、


ついには、舞台の幕を上げ、そして降ろすまで、公演を貫けたのは

まわりの方のお力もあるけれど

やっぱり、作品に籠る思いを、届けたかったから

愛だけ

それだけ。




いま、やりたいなぁ、やりたいなぁ

と思っている作品も

あの頃のように

わたしのこころの 叫びのような

届けたい思いでいっぱいになる


でも、自分が演じるのは大変かもね

難しいかな

だって、読むだけで泣けちゃうから

それじゃ芝居にならないからね

それに、実際やるのって、とてつもなくめんどくさくて大儀な仕事だからね


あぁめんどくさい。

でもこの作品は好き

この世界観はわたしの心の世界




有名な戯曲を、

自分側の解釈に近づけるなとか、読みが甘いみたいなこと、思われるのかもしれないけど



あーーーーー

なんか

どうでもいいかなぁ

わたしの世界でいいじゃねぇか、だってこの戯曲を通してわたしのやりたい世界をやりたいだもん

で、いい気がしてきたなぁ