いびつ
過去のトラウマや他人に心の傷口を見せびらかすのは見る、見られる側ともにあまり好きな行為ではありませんでした
人のそういった経験を聞くと必要以上に想像力が働いてまるで疑似体験のように自分も辛くなってしまうので冷たいと思われようともなるべく避けてきました
そういった体験ももちろん人にはさせたくないので出来るだけ本当に辛かった自分の話しはしないようにつとめてきた様に思います
けれどそれが出来なかったもっと本当の理由は自分が社会的にはいびつであることを認めたくなかったのではないか
トラウマがある自分自身に目を向けたくなかったのではないかと思うようになりました
以前自分は何故音楽が嫌いになったかをブログにまとめたことがあったのですが
もっと本質的な理由が最近更に解って来たような気がします
自分の音楽嫌い、歌嫌いは多くは幼少~青春時代に形成されたものだと勝手に思っていたのですが
おそらくはもっともっと幼少期の体験から来るものです
もうそれをずっと忘れていて最近ふと思い出したのですが
幼少の頃自分の親はコーラス隊に入っていたことがありました
その会合の間はずっと一人遊びをしなければならず何時間も退屈な時間を独りで過ごさなければならなかったのです
親と離される時間=歌という図式が知らず知らずのうちに形成され、歌を聴くことは退屈、苦手という意識が育っていったのではないかと想像します
とても単純な理由ですね
きっと今の自分が思ってる以上にとても寂しかったのだろうと思います
たいしたことない何処にでも誰にでも経験がありそうな小さな いびつ
そういうひとつひとつが知らないうちに今の自分を形成しています
探せばあなたにだってあるかもしれない
自分が人と違う理由、それが自分でも解ってはいても説明出来なかったのは過去を冷静に見て分析することをしなかっただけなのでした
創るもの、話すこと、性格、人から変わってるね、個性的だねと言われる事は今まで随分あって、自分でもちゃんとそれを受け入れて納得した上で振舞ってきたつもりでした
でもそれは本当は凄く嫌だったのかもしれません
歌う楽しさを知る前に歌が嫌になってしまった
本当ははじめから皆と同じが良かった
いびつな歌を創っていきます