穴と体外
穴を刺激すると関連する関節の動きが変化するというのを書いてきました。
また、縦方向(経絡のようなもの)の線上には、強くでたり弱くでたりするポイントがあり、それが交互に入れ替わっているということも書きました。
これだけでも神秘的で面白い話しだと思いますが、更にすすめていきます。
それでは体外の反応を見ていきましょう。
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って思うかもわかりませんが、なんどもお話しているように体表面だけでなく、体表から離れたところにも何らかのポイントがあり、距離と関係しています。
距離は意識によって変化させられるので、思い込みと言われれば思い込みの部分を否定できませんが、明確な意識下では事実です。以前の投稿で接触するより非接触(体外)の方が、身体の動きが良くなることがあるというのを書いたことがあると思いますが普通に起こる現象です。
それでは実験です。
手首を母指側に伸展させる実験で手三里を刺激すると母指側に伸展した時動きが良くなるというのを実験してもらいましたが、接触しないで指先を皮膚から離していきます。
離れた瞬間は動きが悪くなったりするのですが、その距離を少しずつ変えていきます。
10センチ、20センチ・・・50センチ、1m、2m・・・。
意識だけでできますので、指先をあてていなくても意識だけで、100m、1㎞、10㎞と離れても同じ結果です。刺激する距離を変化させても手首の動きが変化しました。
実に面白い!!
10センチ離れた場所では手首の動きが悪かったのに1m離れたところでは、動きが良くなっているのです。次に2m離れるとまた動きが悪くなっていました。
距離にも波長みたいなうねりがあるということなのです。意識下における身体の反応ですが、距離という意識を変化させただけで物理的な肉体の動きが変化するというのは面白いし、強い弱いが交互にあるなんて凄いです。
まさに電磁波のような影響が身体には備わっているということだろうと思います。また、面白いのは、動きが良くなる1mぐらい離れたところでは、小指側の伸展が制限されます。
関節の動きもこれらの波長反応と関係し、強くなったり弱くなったりしている訳です。
なんでそんなことが身体に起こっているのか?
なぜそんな現象が身体に必要なのか?
東洋医学では、「気」が動いて「水」や「血」が動くと言われています。「気」の存在というのは、一見思い込みだと言われるかもわかりません。しかし「気」が動くためには、そこになんらかの法則性があるはずだと思っていましたが、この実験から波のような存在であることがわかりました。
つまり、エネルギー体だということです。だから人間の身体は完璧なエネルギー体であり、肉体という物質は、このエネルギー体の固着した何かだと言えると思います。
肉体は一度壊れてしまうと不可逆的であり、年齢と共に変化していきます。しかし、その要素になっているものが、このようなエネルギーであったとするなら、エネルギーをうまく動かして、肉体を安定させることは可能だということになるはずです。
「気」が動いて「水」や「血」が動くという東洋医学の真の意味がここにあるのではないかと思います。
この現象からわかることは、経絡にも肉体の外側にも距離という形で波長が存在しているということに気づくということです。
波が起こっていなければ「気」をエネルギーとは認めにくいと思います。エネルギーは直線的ではないはずですからね。