#メガネ禁止 のタグに便乗して私と眼鏡の関係を振り返ってみた
1-2週間くらい前かな?
料亭にお勤めの眼鏡ユーザーが「仕事中は外せと言われた」というつぶやきから派生して、
・着物にメガネはNGなのか
・眼鏡(という医療器具)がなぜ仕事場で禁止されるのか
・女性の眼鏡はフォーマルではないという論調はどこから来たのか
というような話題で(私の観測範囲の)Twitterが盛り上がっています。
興味のある方は「#メガネ禁止」とかで検索してね。
私自身は「眼鏡のエレクトーン弾き」などと名乗っているくらいなので当然眼鏡肯定派なのですが、自分を振り返ってさえそうでない時期もあったな、ということで自分語りブログ。
眼鏡との出会い
小学校4年のときなので、およそ今から半世紀近く前wですね。
成長期によくある、去年までA判定だったのに突然のD判定でした。
父親が強度近視だったので眼科に行くことそのものには抵抗がなかったけれど、当時は周囲にメガネをかけている友達がいなく、かけるのが恥ずかしかったのを覚えています。
しかも今ほどファッション性も機能も優れていなかったうえ値が張るので、
・ださい
・動きづらい
・お金がかかる(=洋服など他にかける予算が少なくなる)
の三重苦。
「メガネザル」なんて超不本意なあだ名をつけられたせいで、今でも黒歴史になっています。(中学のときに「メガネちゃん」と呼ばれたのも根に持っています)
吹奏楽部と眼鏡と私
中学に入って、吹奏楽と出会いました。
エレクトーンのレッスンも続けていたので、年に10回くらいは何かしらのステージに立つことに。そうなるとちょっと「見た目」も気になります。
もうすっかり「メガネ=ださい、カッコ悪い」の悪印象が根付いていたので、親を説得してコンタクトデビュー。
レイアースの風ちゃんとか、カレカノの雪野とか、高校デビューしたり本気出すと女の子は眼鏡を外すもの、という先入観もあったのかもしれません。
とにかく、眼鏡を止めたかったのを覚えています。
当時1Dayとか2weekとかの使い捨てコンタクトレンズは一般的でなかったので、使い捨てではないソフトコンタクト。お値段は高い(両眼で5万くらいする)。目の健康考えるとあまり良くないものだったなーとは思います。ケアは気を使っていたけど、装用時間はどうしても守れなかったし。
大学生とドレスと眼鏡
まぁそんな感じで音楽大学に入りステージの回数も増えてドレスなぞも着るようになったので、当然のようにコンタクト生活ですよね。
授業では眼鏡の先輩や先生も、本番ではコンタクトにつけかえたりしていたのでそういうものなのだと思っていました。
ただし、日中は学校~深夜までバイト、という生活をしていたので、コンタクトの装用時間はたいへんなことになっていました。さらには何年前に作ったかも思い出せないような古いレンズをずっと使っていた。たぶん度も全然合っていないのに。
たぶんコンタクトを使い続けることにストレスは感じていたのだと思う。
偶然ショッピングモールで当時増え始めていたJin'sのお店を見かけて「数千円でメガネが作れるんだ?!」という驚きのままにその場で購入。しかも当日持って帰れるなんてすごい。
どちらも今では当たり前になったことですが、当時これは本当に感動的なことでした。
どのくらいかって、そのまま眼鏡屋へ就職しちゃうくらいですよ。
そのときのエピソードでちょっとバズったこともありましたね。
10年ちょっと前の出来事ですね。
世間の「常識」がだいぶ変わったなーというのを実感します。
眼鏡屋を卒業してからライブ再デビューしました
ふだんは眼鏡になった私ですが、公開している本番写真を見てもらうと分かるのですが
本番のときはほとんどコンタクトです。
私でさえ、まだまだ「ドレスにはコンタクト」「フォーマルにメガネはふさわしくない」とちょびっとでも思ってしまっているのかもしれない。
これからの眼鏡と私
ご縁が巡り巡って、メガネ屋さんでライブをさせてもらえたりしたこともあり、いま私は割と積極的に眼鏡で外に出ようと試みています。
この前プロフィール写真を撮影してもらったのですが、だからあえての眼鏡×ドレスにしました。
きっと今炎上したり議論が交わされているのは、何かが変わろうとしているのだと信じて。
メガネにコンプレックスを持つ人類が減りますように。
眼鏡であることをマイナスであるかのように言われてしまうことがなくなりますように。
微力ながら、今日もTwitterのすみっこで眼鏡を叫ぶのです。