かながわ芸能歳時記 「福おどり」( 小田原市根府川/寺山神社/1月 )
2019.11.14 15:10
第 22 回
子どもたちによる新春にふさわしい、めでたい踊り
福おどり
「どんどや」の周りで踊る子どもたち
根府川の福おどりは、毎年正月の寺山神社の「道祖神祭り(どんど焼き)」で披露されます。
祭りの当日、境内の中央に竹や木で組んだ櫓(やぐら)(「どんどや」という)に門松や正月飾りを入れて火をつけます。拝殿前の石段に道祖神の石像をおき、青い法被を着た歌い手の子どもたちの唄に合わせ、燃え上がるどんどの周りを踊り手の子どもたちが踊ります。
踊り手は頭に手ぬぐいを被り、おかめ・ひょっとこの面を着け、真赤な着物を後ろ前に着て、腰には幤を垂らしたしめ縄を締め、両手には日の丸扇子を持ちます。なんとも愉快で可愛い姿です。
奉納の後は地域の家々を回り、玄関で「福の神が舞い込んだ」と言って踊り、「疫病神をおっぱらえ」と言いながら町を練り歩きます。新春にふさわしい縁起の良いめでたい踊りです。
住所:神奈川県小田原市根府川95-1
交通:JR東海道本線「根府川」駅から徒歩5分
日程:2020年1月12日 14:00~
お問合せ:小田原市文化部文化財課 0465-33-1717
●同時期(1月)開催のその他の祭り
囃子獅子(大和市福田/福田神社/1月2日、3日)
汐神楽(鎌倉市材木座材木座海岸/1月11日)
協 力:小田原市文化部文化財課
写真提供:小田原市文化部文化財課
地域を練り歩く子どもたち