ハエにとってハエたたきはスローモーションで見えている
2019.11.08 12:43
ハエは、まるでこちらの動きを予測しているかのような素早い動きをするのも特徴です。
これについて、「時間感覚が人間とはちがうのではないか」と指摘する研究者がいます。 点滅している光をハエがどのくらいの速度まで認識しているか調べた実験があります。人は1秒間に 45 回ほどの点滅まで「点滅して」見えますが、50~ 60 回になると点滅を認識することができせん。
ところがハエは250 回でも点滅しているように見えるというのです。
つまり、私たちがハエを狙って素早く振り下ろしたハエたたきの動きは、ハエにとってはまるでスローモーションのように見えているということになります。
アクロバティックな飛行技術 そもそもハエの反応速度は圧倒的で、脅威を発見するとわずか100分の1秒で「逃げる方向を決め、その方向と反対側にあしを置いてジャンプする」といいます。
さらに自分の背後まで360度見渡せる視野角ももっています。
また、1秒間に200回はばたくことができ、飛ぶ方向の転換も素早く対応できます。