暑い夏を避暑地ですごす、トンボ
2019.11.08 21:07
暑い夏を避けて地球上を移動するのは、人間や鳥だけではありません。
アカトンボの仲間の代表種であるアキアカネは、涼を求めて移動するトンボ。
トンボの幼虫のヤゴは水中で生活するので、アキアカネは秋には水田や川、沼などに
卵を産みます。 冬は卵のまま越冬し、4月ごろにふ化。
成虫になるのはちょうど暑くなりはじめる7月ごろです。
はねを手に入れるやいなや、こんな暑い場所にはもういられないと、低地にいたアキアカネたちは一斉に涼しい山地へ飛び立つのです。
山地でたっぷり栄養をとり快適な夏を過ごしたアキアカネは、秋には低地に戻り、交尾、産卵をします。
ちなみに産卵を終えるとオス·メスともに冬には死んでしまいます。
1年の間に低地と山地を往復して世代を交代するのです。