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そうだ、ニューヨークへ行こう

【欧州:ブリストル】Blaenavon-1

2019.11.09 17:55

シェフィールドでまさかの土曜休館日だった製鉄所博物館。

どこか他にないかーと思って探したら、産業革命時代に製鉄が盛んだったのは、バーミンガム近郊のCoalbrookdaleとウェールズ南部のBlaenavonだそうで。どちらも博物館アリと。

ブレナボンならブリストルから2h30。

しかも、近くに炭鉱も保存されてて、古い炭鉱の中に入れる博物館もあると!村全体で世界遺産だそうで。これ、最高‼️


朝6:30に起きて、8:00前には出発。電車を乗り継ぎ、バスを乗り継ぎ。

最後の村から博物館までは、2時間に1本のバス。逃すと丘陵地を2km弱登る事に。

絶対に乗らないと‼️


朝の通学&通勤ラッシュとはいえ、運良く座れ。

電車は30分程でNewportの駅へ。しかし、これが遅れて出発。ヤバい。ギリギリか。


Newportで、朝ごはんでも買ってバスに乗ろうか、と思ってたのに、誤算。歩いて6分のバス停まで走る。ギリギリ出発時間に間に合ったのに、今度はバスが遅れて来ない。むむむ。

待てども暮らせども来ないので、ちょいとコンビニに駆け込み、シリアルバーを買う。こんな空腹でバスに1時間も乗ったら吐くべ。


ようやく来たバスに乗り込む。

1h。「終点のCurwoodまで!」と切符を買おうとすると「£11だねー、でもAll Zoneの1Day Ticketなら£8.70。今日中なら何度でも乗れるよー」と、運転手様✨

往復£22が、1/3程に❣️なんて優しいの、ウェールズ人🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿


バスはどんどん山を登る。こんなとこにも村があるんだ!なんの仕事してるんだろ?という村をいくつか抜けて、最後まで乗ってるのは私1人。

さぁ、次はローカルのバスに乗り換えて。

山にハイキングに行く、地元のジイさん8人が同乗。ドライバーの若いお兄さんも顔見知りのようで、道中、喋りっぱなしの笑いっぱなし。いいなーー田舎❣️


大賑わいのバスで、着きました。最初の目的地。

Big Pit National Coal Museum 

入場無料。

1880-1980年まで使われていた炭鉱Big Pit。

閉鎖直後の1983年には博物館としてオープンなんだから、すごいガッツ。

受付で「炭鉱ガイドツアーも見る?」と言われ「もちろん!」と。

待合室で待つこと数分。

カップル2組、スウォンジー大学の留学生15人、引率の先生2人、ぼっちの私の22人で出発です。

ヘルメットにヘッドライトを装着。

が!

ここからケージに乗って、地下へ降りるんだけど、廃坑とはいえ、微量のガスが出てるかも、危険だから電気厳禁とのことで、携帯没収。カメラ、ライター、音楽再生機など、全部NG。

写真撮れねぇぇーー

では、目で見て肌で感じましょう。。


ビクトリア時代には、子どもも男の子は10歳から働かされた、電気もない真っ暗な坑道で馬の足音が作業開始、終了の合図になったと。

みんなのヘッドライトを消して見ると、本当に本当に真っ暗。何にも見えないどころじゃない。

こんなとこで、小学生から働くなんて。

つい、次男が働く姿を思い浮かべて、涙。(長男じゃ泣けないと思う。案外、上手く働いてそうだからw)

地下90mには馬小屋もあって、馬が石炭を運んでいたらしい。ポニーサイズの小さい馬🐴ね。馬の世話も子どもの仕事だったそう。

ガスの検知はカナリア。今も数羽、鳥籠に居たの。

社会見学(?)の遠足の小学生、3団体いたけど、何を思うや。


狭く暗い坑道を中腰で歩くこと1km。無事に地上に出られました。

ガイドのジョン爺さんは、元炭鉱夫。17歳から引退まで働いたと。ジョン、めっちゃ笑えるガイドで、いじるポイント抜群、ネタ満載。炭鉱夫だった時代が勿体ないほど!

ちょーー楽しかった!

今は国営の博物館で働いて1日平均5回は地下でガイドをしてるそう。

よだれモンの古い作業機械がゴロゴロ。

赤いのが、炭鉱に降りるケージを上下する機械。現役ってスゴい。

ランチは炭鉱のキャンティーンで。Today's Special。ハムとチップス。豆&豆。


まだまだ見所は続く。

こんな山の上に、機械置きっぱ。萌えるーー。

掘削機。1960-70年代に機械化の波が押し寄せ、人員削減でストライキしたんだよね。

山、マジ綺麗✨


こいつは、更に古い時代の運搬昇降機。水を貯めて、水の力で石炭を持ち上げて地上に上げると。ホンマかいな。

カナリア模型。虐待すぎて、今の時代には絶対にダメなヤツ。

着替え用ロッカー。ブリキ?アルマイト?可愛い😍

シャワー室。英国博物館あるあるで、炭鉱夫達の話し声や、シャワーを浴びながら歌う声がスピーカーから流れるの。炭鉱夫、めっちゃ楽しそう!地下で危険と背中合わせだから、解放されると心も解放されるのね。

サッチャー時代のストライキ。映画じゃないんだもんなぁ。

併設の鉄工所❣️ちょーーかっちょええ。

住みてぇぇぇーーー❣️


近代の炭鉱は、半バーチャルで見られるの。

あー、さっき潜ったわー。おんなじやん、近代も、ビクトリアンも!

造形ですよ。本物は、天井が板張り。

さっきの地下で潜る時、みんなゴンゴン頭ぶつけてたw

これが最新のドリル!モンスターでしょ、これ!グリングリン回って、岩壁を掘る‼️


なんかもう幸せ過ぎる博物館だった。

帰りのバスも2時間おきなので、3h30は滞在してしまった。楽しかったー!

年間15万人が訪れる世界遺産。

ウェールズにお越しの際には是非‼️