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そうだ、ニューヨークへ行こう

【欧州:ブリストル】Blaenavon-2

2019.11.09 19:34

Big Pitを出て、2時間に1本のバスを待つ。念のために15分前には出ておく。置いていかれると歩かなきゃならないから!


出発時刻ちょい前に、高齢のご夫妻が。

「あなた、バスを待ってるの?さっき丘の上に走ってるとこが見えたから、もう来るわよ!」と。

親切だなー。こっちの人、本当に良い人ばかり。

しばし一緒に待つもバスは来ない。

ご夫婦でプチ争う。

出発時刻を7分過ぎ、奥様が「待っても来ないわね、歩きましょう!」と。

ご主人は嫌がっている。私も嫌だ。

「時々ね、もう乗せる客が居ないと思って飛ばすことがあるのよ。はい、行くわよ!」

と、押し切られる。

仕方ない。くだりだし、歩くかー。


「俺はお腹が空いてるから、ゆっくりしか歩けないよ」と、グズるご主人。

3人で坂を降りること5分、いや、3分くらいの距離で、下から登ってくるバスが‼️


「来たー!」

3人で手を振り、止まってもらう。停留所じゃないけど、このバスは2時間に1度だけ、通常のルートを離れて、Big Pitに立ち寄るのだ。

乗せないわけがない‼️


運転手に「Iron Worksに行きたいんだけど」と告げると「え?Iron Works?この坂降りたとこだよ?」と。

「え、そうなの?何分ぐらい?」

「5-6分じゃないかなー」

「そう、、5-6分なら、歩くかーー。ありがとう!」と、待ちに待ったバスを降りる。

奥様に「あら、Iron Worksなのね。じゃ、歩けるわね。」と呆れられ。


しゃーない。歩くよ。坂も半分は下りてるし。。

1人トボトボ歩く。

バスは一旦、坂を上り、Big Pitで居ないであろう客を確認。


私が坂を下り切る前に、後ろからバスが。

私の横で止まる。

「いいよ、乗せてあげるよ。乗りな!」


ええ、いいの?ありがとう✨

無料で乗せてもらっちゃった。

そしてIron Worksの前で降ろしてくれた。

バス停じゃないとこで乗って、バス停でないとこで降りる。無料で。

なんて良い村なのぅぅぅーーー😭


でも、バスで5分くらいだぜ。歩いたら20分ってGoogle Mapが言ってた😭拾ってくれてありがとうーー。

Iron Works

管理はウェールズなので、有料。£5.8。

有料だし、写真で見る限り、鉄工所博物館には思えないし、バスを待つ間も、どうしようか迷ってたんだけど。

Big Pitが十分すぎて満足だったしね。


1789年に出来た鉄工所。

この近辺は高硫黄の鉄鉱石が取れたらしい。

産業革命バリバリやなー。

給水塔。(masonry water balance tower)

これはGrade Ⅰ。


1878年には5000人を雇用する大企業だったそう。ここで作られた鉄は、アメリカやカナダ、ドイツにも運ばれ、鉄製品に加工されたそう。

当時の模型。


ところが、1880年に会社がBig Pitを作ると、製鉄業を廃止。これからは石炭じゃーー!となるわけだ。


だもんで、この姿よ。

遺跡です。ほとんど。

これはローマ軍の、、って言われても信じるw

あの可愛い黒い鳥(クロウ)が、わんさか巣を作ってた!鳥の栖に最高の環境w

溶鉱炉。140年前じゃ無理もないかー。

再現展示もあったー。鉄鉱石を溶かしていく順序。

溶けた鉄を型に流し込む。

ブレナボン産 銑鉄(pig iron)が世界中に売られたと。

(銑鉄:せんてつ>鉄鉱を溶鉱炉でとかして還元した炭素を含む鉄。鋳物にし、また製鋼原料とする。ずく。)


おそらく従業員は炭鉱夫になったんだろうなぁ。この村、最大で2万人を超えていたそう。今は5000人くらい。


遺跡鉄工所以外にも、お家博物館でもあるの。年代をおって、労働者のお家を拝見。

1840年。製鉄所で働くお父さんち。

1927年。炭鉱夫のお家。

大恐慌あたり?

1944年。だんだん良い感じになってくる。終戦間際だな。

どうでも良いけど、この物干しシステム、今のブリストルの大家・サラ(仮名)んちと同じ。角材が天井から3本吊り下がるという。。

1955年の物干しもサラんち式(笑)

でも専用の器具が挟み込まれてるだけ、サラんちより進化。


1967年。物干しは健在です。上下するのに、滑車が付いてるのね。サラんちは、階段の上に付いてて、踏み台に登って干すんだけど。


そんなことより、67年って私が生まれた年‼️

同世代〜❣️こんなにオサレな生家じゃなかったけどー。

高度成長期って感じーー。

展示は1967年が最後でした。


Water Balanceの上まで上がる。

鉄製のポニーが5匹。炭鉱で働くポニーが年に1度だけ外に出され、日光を浴びてる様子だそう。Big Pitの方を向いてるの。

せつなーーー‼️


大満足の遠足でした。頑張った甲斐あったー。

再びバスで1時間、Newportの街で夕飯の買い物して電車でお家に戻りました。長時間のお出かけでクタクタ。

どうでも良いけど、駅からウチまで、こんなとこなのよ。明るい内にって、日の入り16:28だし、絶対無理。

ビビりながら早足で帰宅する毎日。

見た目程、怖い感じはしないんだけどね。

電車降りる時に「同じ方向の人がいますように!」と念じながら帰ってます。

やでしょーー、これw