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9-GATE Motor cycle maintenance/modefy

ケツが落ち着かない

2019.11.10 01:35

昨日、本日とテイストオブツクバが開催されていますが、

当店は今回お休みいたしました。

せめてフリマだけでも参加したいと思ったんですが、通常業務が多忙すぎることと

せっかくご来店いただくつもりで居たお客様にお断りしてしまうのが多すぎて、今回は断念します。(TT)

と言うわけで、沢山のお客様が昨日もご来店。色々なご相談や、こちらからのご提案を刺せていただいたりと、忙しいながらも幸せでございます。


さて、なんだか落ち着きの無い当店ですが、そんな当店の状況を見越してか(苦笑)

どうもお尻に落ち着きのないSRが入院。

お客様からのヒアリングでは

1:通常に走っているとわからないけど、高いギアをホールドしたまま交差点手前で減速し

立ち上がる際に、どこからか金属音のような”ゴキゴキ音”がする。

2:でも普通に信号待ちからスタートしたり、車速が乗ってしまうと異音はしない。

と言う症状。

お預かりして、まずは試乗します。

確かに高いギアをホールドしたまま低回転からスロットルを開けていくと音がする。

お客様からのヒアリングでは聞いてませんでしたが、どうにも高速走行でケツが落ち着いてない。

でも、エンジン内部からの異音ではないのは判りました。

と言うことで駆動系統に絞り込み探求していきます。


リヤホイールを持って、車体を前後左右に揺さぶってみる。

ビンゴ

スイングアームが本来動いてはいけない左右方向へガタガタと動きます。

スイングアームピポッドのベアリングが終了していました。

と言うことは、チェーンアライメントが走行中に狂い、低回転から開け始めのトルクで

チェーンが引っ張る力にスイングアームが動いてしまい、アライメントが狂って、

必要以上にチェーンが弛んでしまい、いわゆるチェーンが叩く音が金属音の正体でした。


こうなると、スイングアームを取り外してベアリングを交換する必要があります。


今回は、グリスが切れて「からっから」のドライではなかったのでピポッドシャフトが

簡単に抜けてくれたのが救い。

最悪スイングアームを切断する羽目になることもあります。

ピポッドシャフトにグリスアップはやりすぎて悪い事はないです。


ですが、汚れたグリスで、おそらくグリスアップをする前はドライの状態の時もあったのでしょう。シャフトもカラーも腐食した痕があり、ガタガタなので、潔くこの辺も交換します。


シャフトを組む前にグリスガンであらかじめグリスアップしておきます。

上に見える小さい穴からグリスがスイングアームへ送られます。

一番いいのは毎度分解してグリスアップですが、なかなかそれも大変ですので、定期的にグリスアップを心がけるのが良いかと。

ただし、コツはあります。


チェーンのアライメントが毎度変動すると言うことは、ホイールベアリングへの負担も

当然ながらあります。

案の定ホイールベアリングもイッてましたので交換。

作業完了して試乗。

症状は消えました。と言うことで修理完了。

ありがとうございました。