おもちゃに興味はないはずなのに。
僕には意外と収集癖というやつがない。いや、所持しているCDやTシャツの数を考えればないはずはないのだが、「好きなアーティストに関するものすべてを持っていたい」というほどの執着はないし、おもちゃとかにも興味はない。ただ、ある人からアクセル・ローズのフィギュアをいただいた時は嬉しかったし、身長20㎝ほどのアクセルはいつも仕事中の僕を背後から見守ってくれている。なんだか我ながらキモチワルイこと書いているなあと思うが。
先日、12月に発売されるというMETALLICAのフィギュア(すでに予約は受付中)のサンプルを見させてもらった。実のところ、この手のものにもほとんど興味はなかったのだけども、実際に手に取ってみると妙に愛おしい気持ちになってしまった。身長はクレジットカードくらい。スティック糊の小さいやつがちょっと太くなったくらいの大きさで、机の隅にちょこんと飾りたくなるサイズ感だ。
このフィギュアのモチーフになっているのは、現在のMETALLICAではなく『MASTER OF PUPPETS』(1986年)当時の彼ら。だからベーシストはロバートでもジェイソンでもなくクリフ・バートンだ。同じフォーマットに則りながらあくまで漫画的にメンバーたちが描かれているのだけど、楽器とか衣服とか、かなり細かいところまで神経が行き届いていて、作り手側の愛情と思い入れが感じられる仕上がりになっている。なんだか、好きなバンドのフィギュアを買い揃えている人たちの気持ちがちょっと理解できた気がしたし、クリスマス・プレゼントとかでこれが貰えたらMETALLICAファンは嬉しいだろうな、と思う。
僕がこうしたモノについて書くのはめずらしいことだと自分でも思うけども、この4人の可愛らしいたたずまいを見たら、どうしても紹介したくなってしまった。ジェイソン期ヴァージョンと現在形ヴァージョンのものもあったらいいのに、という勝手な希望も付け加えておく。是非チェックしてみて。