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Me and Songs

アンディ・ウォレス #1 / エンジニア

2019.11.12 10:00

初期代表作



アンディ・ウォレスはアメリカロック界屈指のスタジオ・エンジニアで、そのミキシングは長年非常に高い評価を受けています。


彼がミックスを担当してきたアーティストを見ると、有名バンドの名前がずらりと並んでいますが、中でも彼のキャリア初期の代表作がこちら。



そう、エアロスミスとRun DMC のコラボによる"Walk This Way"です。


今ではもはや何の驚きもないロックとヒップホップ / ラップの融合ですが、その流れはこの曲から始まったと言われています。


まさにこのPVが示しているように、ロック(白人文化)とヒップホップ(黒人文化)の壁をぶっ壊した一曲でした。



激動の90年代


90年代に入ると、アンディはSlayer やSepultra のようなよりヘビーなバンドと仕事をするようになりますが、何よりも彼の成功を決定付けた作品がこちら、NIrvana の "Nevermind" アルバムです。



このジャケット・アートワーク、カート・コバーンの発言、ファッション…単純に「素晴らしいロックアルバム」という事実をはるかに超える社会現象となりました。


中でも"Smells Like Teen Spirit"は、説明不要のロック史に残る名曲&サウンドと言えるでしょう。


バンドから受ける印象はこれほどアグレッシブ・パンキッシュなのに、各楽器の美味しいサウンドはしっかりと捕らえられています。



時代の音を作った2000年代


アンディが90年代後半~2000年代前半に手掛けたバンドには、Rage Against The Machine / Limp Bizkit / Foo Fighters / Linkin Park 等錚々たる名前が並び、彼はまさに「時代の音を作った男」ではないでしょうか?



知らず知らずのうちにアンディがミックス / プロデュースした作品を聴いていた、という方も結構多いかもしれません。



非ヘヴィバンド


2000年代後半に入ると、Avenged Sevenfoldのミックスをほぼ毎回手掛ける一方、Kasabian / Kaiser Chiefs / Coldplay といったUKロック勢との仕事も目立つようになります。


中でも大ヒットしたのがこちら、Coldplay・"Viva La Vida" アルバム。



このアルバムにはプロデューサー含め色々な方がクレジットされているので、アンディがどこまでミキシングしたのか私はわかりませんが、彼が主に手掛けてきたヒット作から考えると、意外な感じです。




次回は、アンディ・ウォレスのミキシングのポイントに迫った動画をご紹介します!