休息ラボ

“脳疲労”を防ごう ~食事編~

2019.11.11 06:45

脳の疲労を防ぐ「イミダゾールジペプチド」


脳の疲労を和らげる効果があるとして、今注目されているのがイミダゾールジペプチド。

これは、数万キロを飛ぶ渡り鳥、生涯泳ぎ続ける回遊魚のスタミナ源として働く成分。

特に、鶏のむね肉やまぐろの赤身などに多く含まれています。




イミダゾールジペプチドの働き


最近の研究で、疲労は「自律神経の中枢」が傷つくことで起こることがわかってきました。

その犯人は活性酸素。イミダゾールジペプチドは脳の自律神経に働いてこの活性酸素を消すため、疲労回復効果が期待されています。


絶品レシピで疲労回復!


イミダゾールジペプチドを含む食材を食べることで、疲労回復効果が得られると言われています。

1日の摂取量の目安はイミダゾールジペプチド 200mg。鶏むね肉やまぐろの赤身なら、消化吸収を考慮して100g分摂取すれば必要量を満たします。

イミダゾールジペプチドは熱に強いため焼いたり、炒めたりしても壊れません。ただ、水に溶けだす性質があるためスープにした場合は汁を飲むことで、余すことなく摂取できます。

(監修 料理研究家 植木もも子)



鶏むね肉と春菊のスープ


【材料(3人分)】

鶏むね肉 1枚(200g前後)

鶏手羽元 6本ほど

干ししいたけ(スライス) 6枚

春菊 1束

しょうが薄切り 5~6枚

レモン 1コ

鶏ガラスープの素(もと)(顆粒) 小さじ2

酒 大さじ4

塩 少々


【つくり方】

  1. 水で洗ってぬめりを取った鶏肉を切ります。むね肉は一口大、手羽元は出汁をとるために、切れ目を入れます。酒大さじ2を加え、塩を少々ふってもんでおきます。
  2. 次に春菊を葉と茎に分け、それぞれを食べやすい長さに切ります。
  3. 鍋に水3カップ(分量外)を入れ、しょうが薄切、酒大さじ2、干ししいたけ(スライス)を食べやすい大きさに割って加え、沸騰させてだしを取ります。
  4. 3.に手羽元を加え、アクが出たら取り除き、5分ほど中火で煮ます。次に鶏ガラスープの素とむね肉を加え、再び沸騰したら3分ほど煮て塩で味を調えます。
  5. 最後に春菊の茎を入れ、1分ほどしたら葉を加えてできあがりです。

まぐろの赤身とにらの炒めもの


【材料(3人分)】

まぐろ赤身 300g

にんにく(大) 1かけ

にら 2束

パプリカ 1コ

酒 大さじ2

しょうゆ 大さじ2

豆板醤またはコチュジャン 少々

オリーブ油 大さじ1

ごま油 少々

レモン 少々


【つくり方】

  1. まぐろを1cm幅に切ります。そこに、にんにくのすりおろし、酒大さじ1、しょうゆ大さじ1/2を加え下味をつけます。
  2. にらは3cm程の長さに、パプリカは一口大切ります。
  3. フライパンにオリーブ油をひき、パプリカとにらの根元を炒めます。
  4. 次にまぐろを加え、表面の色が変わるまで炒めます。
  5. 残りのにらを加えたら、酒大さじ1、しょうゆ大さじ1+1/2を加え、30秒ほど蒸し焼きにします。
  6. 火が通ったら、豆板醤とごま油を加えてできあがりです。



こちらの記事は、

脳疲労特集

Eテレ「あしたも晴れ!人生レシピ」

シェアの続きです。