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191025 久慈渓流~沢山川~茅森沢~ぶらり!

2019.11.12 12:09

 10月25日 田野畑村の海岸部に続き、久慈市久慈渓流の旧九戸水力発電所(山口発電所)跡周囲の鏡岩・屏風岩を原田氏・復興応援隊町田氏と一緒に確認する!


 残念ながら、発電所側からの降り口が2016年10号台風により抉れてしまい、川縁には降りれませんでした。

 さらに上流部R281号駐車帯に車を置き、遠洋の海底火山が石灰岩などを載せて陸側に付加された沢山川層火山岩(玄武岩)など確認したくて、支流の沢山川~大城~宮ノ沢の峠を越え茅森沢を下りR281号に戻りました約10kmのトレックです。


 枕状溶岩かと思っていたものが、実は「泥岩」であったり「砂岩」だったり、複雑です。

 昭和の頃?露出していたという枕状溶岩は、国道近くでは見られなくなっています。久慈市山根町川又川流域に枕状溶岩が見られ、その続きが北北東?方向に連続しているはずです!


 紅葉真っただ中の久慈渓流でしたが、この日は曇り茅森沢を下り切る直前に雨が入ってしまいました。幸いにわか~でしたが、ここで切上げ久慈市街地で原田氏に再来希望しながら久慈渓流ジオトレッキング終了としました!

久慈川支流沢山川~久慈川本流に向かって急峻な清流が下る!紅葉終盤!

砂岩泥岩?付加体?

火山性岩

水は冷たく澄んでます!

砂岩泥岩?火山性岩~玄武岩?

沢山川から丘陵尾根を越え、茅森集落から久慈川支流 茅森沢を下る!

玄武岩・枕状溶岩~違うか?

赤黒「てるてるぼうず」⁉

久慈渓流・茅森沢合流点周辺!緑色岩が目立ちます!

資料:岩手県立博物館 大石雅之学芸部長(2013年)

 東京大学助教 Dr.高橋聡さんチームの発見~2013年8月日本地質学会巡検で玉川海岸~久慈琥珀恐竜化石 bone beadを早大・平山廉教授、JAMSTEC梅津慶太さん、高橋聡さんらと同行確認しました。


 高橋博士は、東北大学総合学術博物館長の永広名誉教授や高島礼詩さんらのチームで、岩泉町から久慈市山根町の長内川水系へも足を延ばし、放散虫・フズリナ・珪藻・有孔虫・コノドントなど多様な古生物・微化石などによる地層の堆積年代を確定する研究なども進めています。


 コノドント=Conodontは、古生代カンブリア紀から中生代三畳紀(約5.4億年~約2億年前)までの地層に見られる、メクラウナギやヤツメウナギなどのような古脊椎動物の咽頭部にある歯のような器官とされています。


 久慈市や野田村・普代村から内陸のジュラ紀付加体~更にペルム紀~三畳期末の堆積物などで構成される地質構造は、旧通産省地質調査所の昭和時代調査以降、再調査がほとんど行われておらず、今後の学術調査などに大きな期待が寄せられます。


 10月28日岩手日報紙は「眼球のような感覚器官の軟体部分が残っており~同様の発見は世界4例目、三畳紀の地層では世界初」!と言います。


 原始的な脊椎動物=魚類ですから、頭部構造?があったのかどうか素人には判りませんが、軟体部分が発見されたことは大変素晴らしいことです。


 ちなみに、日本最古の化石は「岐阜県高山市奥飛騨温泉郷産出約4.7億年~4.4億年前のコノドント」とされています。~1997束田和弘、日本地質学会

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上図~「プランクトンと微化石2. 微化石のいろいろ~コノドント」より

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