【WSET L3合格体験記】振り返れば楽しかった
2019年合格 小林結花さん
小林結花さんは2017年にWEに1発で合格。翌年は、現役受講生に配布される「Aki's Check」や「過去問一覧」などの校正をしつつ継続的にワインの勉強してくださいました。とても勉強熱心で、いつもレッスンも最前列で聞いてくださっていた姿が印象的です。WSETではいったいどのような勉強法をとられていたのでしょうか。
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僭越ながら私のWSET体験記をお話しさせていただきます。
JSAエキスパート試験後、ぽっかり空いた心と空き時間をどう埋めようか・・・と思った時に知った資格が国際的にも通用するというWSET。でもまた必死に勉強するにはあまりにも疲れ果てていたので、まずは基礎編であるlevel2をADVではない学校ですが受講しました。level2はエキスパートを勉強してきた者には比較的優しく、試験前に勉強しなくても合格できたのですが(不届き者)、JSAとは違うアプローチで改めて品種やワインラベルの読み解き方など基礎から見直すことができました。
その後あき先生がlevel3を担当されると知り、ADVで受講。level2の延長気分でlevel3を今年3月に受験してみたのですが・・・level2とはケタ違いに難しかったです。何が難しかったのか改めて遠い記憶を呼び覚ましてみたのですが、まず全てが「暗記」でなく「理解」しなければならないこと。例えば「ローヌにMistralという風が吹く」と覚えるだけではダメで、この風はどのような風か、この風に対処するにはどうしたら良いか、仕立て方、ブドウの植え方も考え、理解しなければなりませんでした。
またテイスティングもJSAと違い、マークシートではなく記述しなければならないこと。テイスティングシートの内容を頭に入れていなければならない、シート通りの記述をしなければならない、書かなければならないことを省いてはいけない・・・ということがわかっていても、試験では(あき先生がブラインドテイスティングの宿題を出して下さって、毎回添削してくださっていたので少しは慣れていたものの)緊張のあまりかなり頭から吹っ飛んでいました。それに加え私が混乱したのは幅広い種類のワイン、つまり高級ワインも出るということ。JSAの時はリーズナブルなワインだけを何度も練習すれば良かったのですが、高級ワインを飲み慣れていないせいか、高級と並級ワインの区別が私には難しくかなり苦戦しました。(格付け番組には出られないと実感しました)本番でもかなり間違えて回答していたと思います(汗)
でも振り返ると一番に思うことは、WSETの勉強はとても楽しかったということです。数字や年号を覚える必要はないし(笑)、なぜこの品種がこの土地で作られているのか、こんな作り方(醸造)をしているかなど、すべてに理由があってとても理に適っているので、生産者やワインに近づけたような気持ちになり、より一層ワインが好きになりました。
あと皆さまにお伝えしたいこと、あき先生の授業、宿題はWSET以上に理に適っています(笑)合格するにはブラインドテースティングを含め記述の宿題を毎回忘れず、最初からコツコツこなされていくことを強くお勧めします。(コツコツやっていなくて試験前にテンパってしまった私。できたらあの頃から勉強やり直したい!)楽しみながら頑張って下さい。