Friday No.35(37) 暗黙のルールなのでしょうか?
チョコレートを一度にたくさん食べて「あぁ〜やばい鼻血出そう」と言う人はよくいます。チョコレートに限らず、なんとなく一度に大量に食べるとヤバそうな食材の時にも言う人は言います。母親はあん肝だか白子ポン酢だかを食べた時に言っていました。しかしその結果、本当に鼻血を出している人をぼくは見たことがありません。
ちょっと調べましたが科学的な根拠はないそうです。チョコレートには血行を良くする効果があるようですが、ぼくもチョコレートを一気食いしても鼻血が出たことも・出そうになったことも、出るとは思いません。
そのようなセリフを言っている人自身も実際のところ鼻血なんて出したことはないし、そもそも「鼻血が出そう」でもないのではないか?ただ誰かが過去に言っていたので、使い古された決まり文句を言っているだけではないか?それとも昭和のギャグ?or これはおまじない的なもので甘い物の急性多量摂取におけるー温泉に入る前には掛け湯をしなければならないような(しかし掛け湯には明確な目的がある)ー暗黙のルールなのでしょうか?
こんな風に言葉が浮遊してひとり歩きすることがよくある。
最近では「ハラスメント」がまさにそうで、まっくろくろすけのようにフワフワと漂い、増殖している。
「ハラスメント(Harassment)」は「人を困らせること。嫌がらせ」だ。
パワーハラスメント、セクシャルハラスメント、アルコールハラスメントetc...
( ハラスメントの定義とは?全35種類の○○ハラスメント一覧 )
基本的はぼくからすればどうでもいい内容だ。しかし、その言葉が持つ気持ち悪さみたいなものと向き合います。
多種多様な他人の行動で萎えることを「〇〇ハラスメント」とカテゴライズしているが、全ては「パワーハラスメント」に本質があると思います。上下関係がある場(ほとんどが会社。)における年功序列を無意識的に利用したイジメ、である言えます。友人や家族間ではハラスメントが生じないのは「選別できる人間」だからだ。しかし、会社では上司を選ぶことはできない。と大多数の人は思っているが本質的には可能ではないだろうか?
そこが先ずモヤッとポイントなのだ。
「嫌な上司がいるから会社を辞める」というのはかなり強引な解決策に思えるが、1番シンプルで簡単な方法だ。
パワハラを受けて被害者になる部下がいるが、パワハラは日本的な縦社会の会社が生んだ習慣だ。パワハラをしてくる上司は以前、その人の上司からパワハラを受けた経験がある可能性が高い。つまり、あなたが「上司からパワハラを受けている」と言うことはあなたに部下ができて上司になった場合にその部下にあなたがパワハラをする(してしまう)可能性が極めて高いことを意味する。
「パワーハラスメント」がぼくらの中で流行り言葉になっているのは「今まであった年功序列とかの会社のノリって無意味だよね」と無意識のうちに思っているのからだ。もちろん他にも理由はいくつも挙げられる。コミュニケーションの恐れと諦め・全てにおける思考停止・よく分からない不安etc...
「ハラスメント」は社会を変えるためのキーワードになるはずだかが、今のところ一発屋芸人の流行りのギャグのように一定期間の人気に終わってしまう。
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またね。天貫 勇 Friday No.35(37)
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