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ハニー's Room

声を出して 59

2019.11.15 13:48

招待客を迎えている間、ハニは友達たちからの祝福を受けているのだろうな。

「スンジョ!」

「先生・・・来てくださいましてありがとうございます。ガンイ先生も一緒に来て下さ・・・・・え?」

「私達結婚したのよ、つい最近。」

ガンイ先生がつい最近結婚したというには、その体型はつい最近とは言えない。

「まじまじと彼女を見るなよ。」

照れた顔でそう言うソン・ジオン先生。

そりゃあそうだろう、想像もつかなかったのだから。

もちろん、スンジョとハニが結婚するのだって、ふたりを知っている人ならそう思うし、それ以上に当の本人が一番想像もつかなかったのだから。


「意外とね・・・彼って・・スケベだったの。」

この二人の先生が結婚したのはそれも運命だったのだろう。

高校生の頃は、クラス同士がお互いに敵対していたのは、学校の伝統の様でもあるし、それと合わせて先生同士も嫌味を言い合っていた。

「でも、ペク・スンジョ・・あんたにはオ・ハニが似合っていたのよ。」

先生だけじゃなく、高校時代の友達や大学の同じ講義を受けている仲間やテニス部の連中にも同じように言われた。


「ハニに会って来るわね。」

おめでとうと人に言われるのが、その一言がまた自分を幸せな気分になる。

親父の会社関係の人は、オレが親父の社長代理として仕事をしていたから面識はあり、ハンダイを継がない事を残念がっていた。

おじさんの仕事関係の人からは、良い娘さんを嫁にして幸せ者だと言われた。

みんなが祝福をしてくれて、これからの結婚生活に不安が少しあったが、自分に自信が付いたような気がした。


ハニもそれ以外の人も、オレが結婚生活を幸せで過ごす事が出来るか不安になっていた事など知らないだろう。


「おめでとう。」

「ありがとう。」

ヘラが、笑顔で握手を求めて来た。

スンジョとヘラはお互いに共通する部分もあり、それが綺麗に清算されていい友人関係になったという握手をした。

「いい顔をしているわ。」

「そうか?」

「何だか悔しいけど・・・・その笑顔を作れるのはハニの力ね。ハニに会って来るわ。」

頭のいい女性だ。

オレのした事に、本当は気分よくないはずなのに、彼女は本当に周りの状況を考えて自分を冷静に判断が出来る人だ。

だからと言って、空気が読めないハニに不満があるわけではなかった。