#龍馬伝 EP45 - 戦わずして事を収める交渉の手札
2019.11.16 02:32
「坂本龍馬の生涯を描くNHK大河ドラマ龍馬伝の感想」 さんより
龍馬にとって強力な武器を揃えるのは幕府と戦をするためではない
戦わずして事を収める交渉の手札なのだ
イカルス号事件が落着し、お元はイギリス公使パークスの計らいで
海外での生活を、土佐商会も晴れて長崎での商売を続けることを許された
弥太郎(香川照之)はミニエー銃千挺を注文どおりに仕入れ
龍馬(福山雅治)へ引き渡す。
「これは手切れ金代わりじゃ」
龍馬に絶縁を言い渡した弥太郎は土佐商会から
主任の座を降ろされていた。それと同時に海援隊の
会計役としてもお払い箱となっていたのだ
ミニエー銃を龍馬の注文分よりも多く買いつけ
それを売って一儲けしようとしたことが発覚してしまったためである
商会の金を無断で仕入れに使った責を問われてのことであった
手際よく赴任してきた後任の上士に蔑まれながらも弥太郎は再起を誓う。
千挺ものミニエー銃を手に龍馬は鳴り物入りの気分で下関へ乗り込む
龍馬にとって強力な武器を揃えるのは幕府と戦をするためではない
戦わずして事を収める交渉の手札なのだ
土佐の兵力、火力の充実振りを訴えれば木戸(谷原章介)を
大政奉還路線へ説得することも可能のはず...。
しかし面会に応じた木戸はそんな龍馬の無邪気な予想を
あっさり吹き飛ばす。大政奉還がなろうがなるまいが
徳川は根絶やしにすると断言したのだ。
徳川勢力の延命を許せばいつ何時政権を乗っ取られるか
分かったものではない、だから根絶やしにする。
非情な論理に唖然とする龍馬に木戸は忠告する
これ以上うろちょろと動き回らぬ方が身のためだと
情勢はいつの間にやら龍馬の理想論など通用しないほど
にひっ迫していたのだ。