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【有料メルマガのご案内】「宇田川敬介の日本の裏側の見えない話」 第35話 指導者バグダディを失ったISと中東の「テロ」の根源 3 ISとは一体何がこんなに大きな問題なのであろうか

2019.11.17 03:00

「宇田川敬介の日本の裏側の見えない話」

第35話 指導者バグダディを失ったISと中東の「テロ」の根源

3 ISとは一体何がこんなに大きな問題なのであろうか

バグダディがどうしてテロリストになったかということを見てきました。

そのバグダディが指揮する「イスラミック・ステート(イスラム国=IS)」についてどのような活動をしてみたか考えてみましょう。

バグダディは、自らISのトップに就任すると、2012年3月20日には、バグダードを含む数十都市で連続爆弾テロを実行します。

この事件で、52人が死亡、約250人が負傷します。

しかしこの時期は、まだ「IS」という名称ではなく「アルカイダ系イスラム教過激派組織」というような報道をされています。

まだISがそれほど有名ではなかったということになります。

2013年7月21日、アブグレイブ刑務所とバグダード近郊のタージにある刑務所を襲撃し、500人あまりの受刑者が脱獄、治安部隊21人と受刑者20人が死亡します。

脱獄者の中には、武装勢力の戦闘員や幹部も多数含まれているとされています。

もともと、アメリカまたはイラクにおける武装組織の戦闘員など、ムスリムの解放ということがこれらのテロの目的であったと、後にISは発表することになります。

ここまでは「イラク」の活動ですし、また、「アルカイダ系イスラム教過激派組織」と報道されています。

この時までは、ISというように言われませんし、あk津道がイラクであったということになります。

一方バグダディにしてみれば、バグダディ自身がアメリカ軍に拘束されていた時に、一緒に拘束されていた「仲間」を解放させるということが基本であったのではないでしょうか。

この前後で、ISの活動がシリアに拠点を動かすのです。

 2013年4月8日、ISはシリアの過激派組織アル=ヌスラ戦線との合併を宣言し、組織名を「イラクとレバントのイスラム国(ISIL)」と改称します。

このことから、バグダディの二つのことがわかることになります。

一つは、「名前を変えることから、名称にあまりこだわらない」ということです。

たぶん、後にバグダディがカリフを僭称することから、ISのメンバーはイスラム教全体を統治する王朝を作るつもりではなかったかと思われます。

そしてその内容になるまで、基本的にはどのよう名称で呼ばれようと関係がないというような感覚になっていたのではないでしょうか。

そしてもう一つは・・・・

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