スタンディングコースター(ルスツリゾート)
長さ425m/高さ25m/最高速度75km/h/トーゴ
ルスツリゾートの遊園地エリアの一番奥にある立ち乗りコースター。ウルトラツイスターは山側の一番奥地にあるが、こちらは逆に谷側の一番奥地。森を抜け、坂道を降りた先にあるせいか、ウルトラツイスターと同じく、こちらも割と混雑した園内とは対照的に、ひと気がなく、ひっそりと佇んでいた。午前中は運休しており、試運転する様子もなかったので、半ば諦めていたが、午後から雨の中でも運転が始まったので、助かった。単純に人員の問題なのだろうと思う。
森の中を進んだ奥地にあり、ひと気がなかった
木々の向こうに見える美しい垂直ループの存在感
コースターとしてはよみうりランドのモモンガと全く同じ。駅舎も同じ構造で、ツインプラットホームになっている。駅舎内でレールが左右にスライドして、左右にある乗り場から交互に乗り込めるようになっており、この構造を利用してよみうりランドでは座り乗りと立ち乗りの車両が交互に運転されているが、ルスツはどちらも立ち乗り。とはいえ、余程の繁忙期でないと片方しか使用していないだろうとは思う。それより気になったのは乗り場全体の雰囲気がかなり暗いこと。言い方が悪いかもしれないが、森の奥地にあることもあって、ホラー映画に出てくる殺人鬼が住み着いている廃工場みたいな感じがして、かなり不気味だった。
車両は2×2の5両編成。トーゴ製の立ち乗りコースターとしては一般的なもので、自転車のサドルのようなものにまたがるような形で立ち、腰にL字のハーネスと、肩にリュックサックを担ぐような形のハーネスがある。装着の方法は初見ではややこしいし、見かけは頑丈そうに見えるが、実施に乗ってみると、立って乗るのにこんな装備で大丈夫なのか、と思ってしまうぐらいシンプルな構造だ。立ち乗りというより、磔乗りとでも言うべきかもしれないが(笑)、そのイレギュラー感はやはり楽しい。
色合いも暗いし、照明も暗すぎる乗り場
ツインプラットホームになっているが、
当然1車両しか出されていなかった
自転車のサドルのようなものにまたがる形で乗る
乗り場からレールごとスライドし、コースに着くと大きな垂直ループをくぐる形で巻き上げとなる。そこから右へファーストドロップ、先ほどの垂直ループを回り、次は左へ水平ループ、そのまま水平ループを囲むように大きく左へ曲がり、最後にホップがあり、ブレーキ。高さは25mだが、長さが400m少ししかないことを考えると、十分だろう。実際、小さなレイアウトの割にはスピード感があり、激しい。ファーストドロップや垂直ループでは立ち乗りならではの乗車感を楽しめたが、その後の水平ループ以降はスピードに乗りすぎていて、頭を左右にぶつけて痛かった。モモンガではそのようになった記憶はなく、全体的な乗り味はこちらの方がかなり荒いと思う。
ファーストドロップは滑空するような感触
美しい垂直ループ
径が小さすぎるのか、かなりハードな水平ループ
最後にホップしてブレーキというトーゴ印
見かけによらず、ここも激しかった