甲斐犬 上野忠良 先生
2019.12.05 09:00
少し前に改めて過去の会報や書籍等に上野忠良先生が寄稿された文を読みなおしてみた。
簡潔に解釈すると甲斐犬は純度と稟性を重視せよと述べられており、50年近く前の上野忠良先生の御指摘は現在最も必要な事の内の一つに思われます。
当犬舎でも出来るだけ意識はしておりますが、環境、その他の事情もあり、なかなか思うようにはいきません。
上野先生に於かれましては、
甲斐犬愛護会の昭和からの会員の古参の先輩方は勿論ご存知の事と思いますが、、、
愛護会と甲斐犬の発展に御尽力され審査員を努められた方の内のお一人です。
犬舎NO165 風林火山荘 の犬舎号を持たれており、
甲斐犬愛護会創立の翌年、昭和7年の甲斐犬の原産地、芦安、奈良田、西山への甲斐犬の調査を行った愛護会創立メンバーの内の1人であり甲斐犬黎明期の審査員を努められました内藤圓也先生より昭和26年に甲斐犬を譲り受け、学ばれ、後に審査員を努められました。
甲斐犬愛護会150回展覧会が無事に開催されたか気に掛けておられ、盛大に開催された事をお伝えすると大変お喜びでした。
また、御自身で担当された審査の中でも、第54回展の成犬牡の審査では、「あの犬は本当に良い犬だった」と、懐かしそうに話して下さいました。
第一線を退かれ数十年が過ぎた後も、甲斐犬と愛護会の事を気にかけて下さっている、大変ありがたい事で、甲斐犬は本当に多くの方々の思いが沢山詰まっている、そんな犬種だと思います。
先輩方の心と姿勢を受け継ぎ良い犬を保存する事に繋げて行きたいと思います。