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Me and Songs

デイヴ・グロールの小話 / 財布 #1

2019.12.04 11:15

伝説のバンド Nirvana 解散後、今度はドラマーではなく、自らがフロントマンとして始動させた Foo Fighters で驚異的なセールスと成功を収めたデイヴ・グロール。



彼はメディアへの露出もかなり多く、才能なのか、それともキャリアの中で磨かれたのか、話が面白いヤツとしても知られています。


彼のインタビューを聴いていると、幾度となくそういう「ネタ」的なものが出てくるので、今回はその1つを前編・後編でご紹介したいと思います。



イギリスでのオズフェスト


0:16 ~


これは大昔1998年の話だ。イングランド・ミルトンキーンズボウルでオズフェストが開催された。


そこではKornがプレイする予定だったが、キャンセルになった。他のラインナップはというと、ブラックサバス・スレイヤー・アンスラックス・パンテラ等、ヘヴィなバンドばかり。


で、キャンセルになったKornの代役をFoo Fightersが務めてくれないか?と連絡があった。


僕らは「正気か?オレ達メタルバンドじゃないぜ?殺されちまうよ!」って感じだったんだけど、とにかく出ることに決めた。



当日、会場についてみて震えあがったよ。ちょうどパンテラがプレイしていたんだけど、これまで見た中で最も激しいメタルバンドだった。


そこにいるのは6万人のテンションが上がりまくったオーディエンス。


そして僕らの出番は、そんなパンテラの直後。「これはマズい…」って思ったよ。



パンテラと友達に


1:05 ~


僕らがステージに上がり…オレはめちゃくちゃ緊張してた。


(*動画は同年別公演)


いざ始まってプレイしながらステージの袖を見てみると、(代役で急遽決まったのに)なんと他の出演バンドが僕らのパフォーマンスを見ながら一緒に歌ってくれてたんだ。


「これは最高だ!」って思ったよ。


そのライブの後、僕らはパンテラと友達になったんだ。まぁ、話した内容は酒とかおっぱいとかばっかりだったけど(笑)



その時、彼らは僕らに一枚の名詞をくれてね、それは彼らがテキサスで経営するストリップクラブ ”Clubhouse” のものだった(笑)


「楽しいからぜひおいでよ」って。



デイヴ&テイラーのアメリカ横断旅


1:41 ~


僕らのツアーが終了後、僕は当時住んでいたLAからヴァージニア州に戻るため、荷物をまとめてトラックに積み込んだ。


テイラー(・ホーキンス / 隣に座っているFoo Fighters のドラマー)もそれに同行し、バカ2人でアメリカ横断車旅をやったんだ。



僕らの友人が住んでる街と、ストリップクラブがある街を転々と巡ったんだよ。


初日の僕らときたら興奮しててさ、ついにこの日が来た!って感じで。


LAから5時間ほど走ったバーストウのガソリンスタンドで給油して、その日のうちに僕らはフェニックスのホテルにチェックインした。



そこで気が付いたんだ、ガソリンスタンドの給油機の上に財布を置きっ放しにしてきたことに…。


もちろん、クレジットカードもID(身分証明書)もすべてその中さ。


すぐに会計士に電話して「クレジットカードを送ってくれ」と頼んだけど、無理だった。



若かりし頃、ニルヴァーナのプロデューサー、ブッチ・ヴィグからも「お調子者」と評されたデイヴらしいエピソード(笑)


後編に続きます!