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のん、“すずさん”に再び挑めることが出来て良かった!第32回東京国際映画祭『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』ワールドプレミア舞台挨拶!

2019.11.05 02:00

第32回東京国際映画祭の特別招待作品に選出された劇場アニメ『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』のワールドプレミア舞台挨拶が11月4日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、本作で主人公・北條すずの声を演じる“のん”(改名前は能年玲奈)(26)が、白木リン役の岩井七世(30)、音楽を担当したコトリンゴ(41)、片渕須直監督(59)とともに登壇した。

前作から3年が経過し、主人公のすずの声を再び吹き込んだのんは「期間を置いてから同じ役に挑むことが初めての経験だったので、すごく緊張していたんですけど、何度も作品を見返したり、原作を読み返したり、新しいシーンに対してどういう解釈をしようかということを構築していくうちに、なんとなくすずさんの皮膚感が蘇ってきて、スタジオに行ったら監督がいらっしゃって、監督への信頼があったので、しっかりと強い気持ちを持って臨むことができました」と振り返った。

岩井が演じるリンについては「すずさんの中で大きな存在だったというシーンがたくさんあるし、すずさんが知らない家族に嫁入りして、お嫁さんの義務を果たすことで自分の居場所を見つけなければいけないと過ごしていくなかで、すずさんに初めて『絵を描いてほしい』と言ってくれた人なんですよね。だからそれが、自分の中にあるものを認めてもらえたという、そこを凄く心の拠り所にしてたんじゃないかなと思います」と語った。

その一方で、すずの夫である周作とリンの秘密に触れてしまうことについては「すずさんにとっても自分がどこに感情を置けばいいのか戸惑っている気がして、その中でもいろんな感情が入れ替わり立ち替わり外に出て来るので、難しいなと思ったんですが、監督に演出をしていただきながら、『こういうことか』って気付ける部分もあったので、再び挑めることが出来て良かったです」と語った。

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』は、12月20日(金)よりテアトル新宿、ユーロスペースほか全国公開。

©2019 TIFF

©2019こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会