SG インパクター レビュー
2019.11.26 12:36
今回のレビューは、トランスフォーマー シージ より、
“SG-36 オートボット インパクター” です。
オートボットの精鋭部隊、“レッカーズ” のリーダー格である
“インパクター” が、
シージにて初の一般販売、しかも完全新規型で登場しました。
レッカーズの初出は80年代の海外コミック作品で、以降も主にコミックを中心に活躍しており、実写映画第3作のダークサイドムーンでその設定が使われるまで、日本での知名度はほとんどなかったと思います。
かく言う僕も、全然知りませんでした。というか、今さらになってトランスフォーマーのことを実はあまり知らなかったんだということに気付いたり・・(笑)
それはともかくレッカーズについてですが、
構成メンバーは、のちに2010系のキャラも多数参加したりしていたようですが、初期メンバーとされるのは今回の主役でありリーダー格であるインパクターのほかは、ロードバスター、ホワール、ツインツイストにトップスピンの4名。全員、当時は版権的に日本では扱いにくいキャラですね。
そんななかにあってもインパクターはさらに特異な存在で、そもそも基となった玩具のない、完全オリジナルキャラクターのようです。
ここ数年では、海外のイベントなどで既存アイテムのリデコで玩具が発売されることはありましたが、始めからインパクターとして完全新規で、それも一般発売されるのは今回が初めて。
数年前からシリーズを跨いで(日本ではすべてレジェンズ枠でしたが)初期メンバーが次々とリメイクされていましたが、そんなわけで今回、満を持してのリーダー登場となります。
ここ数年の恒例となった次期シリーズにおける商品化ファン投票で、ミラージュ(日本名リジェ。日本では12月発売)とのコンビで選出されたわけですが、実現すれば正規ナンバリングでは初玩具化ということもあり、ある意味当然の結果だったたとは思います。トランスフォーマーたちが地球にやってくる以前の物語を描くシージの世界観にもぴったりでしたしね。
でも、確かあの投票は2体のトランスフォーマーのVS構図だったはずで、インパクターはデセプティコンとしてエントリーしていたのですが、結局一般販売版はオートボットになってしまいましたね。
そもそもインパクターは元ディセプティコンだったのか、それとも途中で寝返るような展開になっているのか、そのあたりはよくわからないんですが、ともあれ当初想定されていたはずのディセプティコン仕様のほうはホログラフィックモードという名目でクリアブルー成型になったミラージュとコグのリカラー頭部変更であるパワーダッシャー・アラゴンとの3体セットで海外限定発売となっています。
そちらのインパクターは、今回のオートボット版とは頭部造形、そして一部カラーパターンが違うようですね。でも、その程度の違いならジェットファイヤーみたくエンブレムの回転ギミックを取り入れて1つで両方を再現できるようにしてほしかったかなぁ。
ちなみに、件の投票で惜しくも敗退したのがホイルジャック VS スピニスターでしたが、スピニスターのほうはシージで、ホイルジャックも次期シリーズであるアースライズでの発売が決定しています。
結局前部出すのかよ! なんのための投票だよ?
思えば、2017年発売のテイタンクラスの投票ではトリプティコン(ダイナザウラー)が勝利し、その後発売されたわけですが、そのとき候補に並んでいたオメガスプリームは今年シージで、スコルポノック(メガザラック)も来年アースライズで発売されます。
つまるところ、2020年度商品化投票でラナマックに敗れたニードルノーズも、十中八九発売が確定していると見ていいでしょう。ノウ(シャークトロン)とシャープネルは、もう十分なものがあるので再リメイクはないでしょう。
長くなりました。
それではレビューに移ります。前月発売のマイクロマスター、パワートレイン & ハイジャンプも、併せて紹介したいと思います。
インパクター
ロボットモード
モヒカン頭に厳つい顔が印象的。
おそらくは初出コミックでのデザインを忠実に再現しているのでしょうが、全体に角張った無骨なシルエットや紫をメインカラーの1つに持ってきたりと、どうにもデセプティコン臭が漂います。
まぁ、そのへんはオートボットのなかでも好戦的で愚連隊的性格の強いレッカーズの、それもリーダー格ということことなのであえてのデザインなのかもしれません。
でも、オートボットマークまで赤じゃなく紫(厳密にはラインだけのマークなので、色は胸部の地の色が出てしまっているだけなんですが)になっているので、やっぱりディセプティコンにしか見えない。
ちなみに、僕個人のオーボットのイメージって、ここ最近で随分変わったんですよね。
日本のアニメシリーズだと、オートボット(サイバトロン)はまさに正義の軍団というか、お行儀がいい印象があったんですが、実写版だと司令官のオプティマスからして口が悪いし、ほぼ無法者の集まりという感じで、むしろディセプティコンのほうが集団としての統制がとれているようでした。そのイメージをずっと引き摺ってるんだなぁ。
話を本題に戻しましょう。
腹部の後ろ側だったり、脛の内側にちょっと肉抜きが目立つ感じですが、そのぶんロボットモードのサイズはデラックスクラスでは大きめ。アイアンハイドと同じくらいですね。
キャラ的に小柄では様にならないですし、仕方のない部分ではあります。
でも、ならいっそボイジャークラスにしてくれてもよかったんだけどなぁ。
ウェザリングは脚部側面にありますが、ロボットモードではほぼ目立たず。
ビークルモード