トレイシー・ガンズ #2 / Cathouse と LA Guns
1980~90年代にかけて、ハリウッドのロックシーンを支えたライブハウス Cathouse。
その元オーナーが運営するポッドキャストインタビューで、トレイシー・ガンズ(LA Guns)が当時のシーンを語っています。その要約シリーズ、前回の続きです。
RR: Riki Rachtman
TG: Tracii Guns
Cathouseのシーン
13:39 ~
RR: この番組で当時のサンセット・ストリップのロックシーンについて話す時、手前味噌ながらいつも「Cathouseには(典型的なLAメタル勢ばかりではない)独自のシーンがあり、そのバンドの多くはパンクロックをルーツにしていた」と説明しているんだ。
TG: あぁ、わかるよ。本物のLAパンクロックの連中が多かった。その当時の「オルタナティブ」だよな、Jane’s Addiction / ジェーンズ・アディクションとか、Alien Sex Fiend / エイリアン・セックス・フィーンドとか。
The Cult / ザ・カルトもブレイクしたアルバムが出る前だったけど、人気だったよね。
そういうのが(色々混ざり合った感じ)がオレ達のシーンだったと思う。
*ジェーンズ・アディクション
レッチリと共に、オルタナティブ・ロックというジャンルを構築したバンドとされる。
浮遊感のあるメロディとサウンドは、LAメタルのそれとは明らかに異なる。
LA Gunsのポジション
14:28 ~
TG: その中でオレらLA Gunsは、Jane’s Addictionと、The Germsと、オジーを混ぜ合わせたような…つまり当時のLAの音楽シーンを組み合わせたような存在だった。
Cathouseは、そんなアプローチを良しとして、より強固にしてくれる存在だった。
僕らは決してGazzarri’s / ギャザリーズのシーンにいるバンドではなかったな。
RR: でもLA Gunsは結構すぐに人気に火がついて、サンセットの方に出ていかざるを得なくなったよね。
キミらが *Johnny Thunders / ジョニー・サンダースの前座として、Roxy / ロキシーでプレイしたのを覚えているよ。
*ジョニー・サンダース
伝説のパンクバンド、ニューヨーク・ドールズ等で活躍した、アメリカのアンダーグラウンド / パンクシーンの重要人物。91年に38歳の若さで亡くなっている。
私の中でジョニー・サンダースは、「昔の伝説の人」という感じだったので、まさかトレイシーに共演の過去があったとはビックリでした(笑)
テーマ割りの関係で今回の記事は短めですが、次回はGuns N' Roses の頃のお話です!