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ʻOluʻOlu

魂の約束

2019.11.25 10:14

昔、

 

まだ東京の実家にいた頃

両親との関係が最悪だった頃

 

早朝だったか

深夜だったか

 

ダイニングテーブルの上に

母が書きなぐった紙切れを見つけた

 

それは

 

私を自分の娘として

認めなくてはいけない

 

ということが延々と書いてあって

おそらく

アルコールとともに

母の心のうちが書かれたものであることはわかった

 

それを読んだ私は

 

しばらく動けず、

私という存在が

母を苦しめている

母は私という存在を

恥ずかしいと思っている

私という存在を認めることすら

辛いのだ

 

という事実に

打ちのめされた

 

誰にも言えず、

ずっとそれを心に閉まったまま

そっと

その紙切れを

元の位置に戻して

その後、何事もなかったように過ごした。

 

人は

 

本当にショックなことがあると

 

何も言えず、

泣けず、

固まる。

 

この世で

一番

認めて欲しいはずの

母親に

 

認めなければならない存在である私

 

それは

あまりにも辛すぎた。

 

なぜ

これを書いたかというと

 

ここ最近、

不意にこの出来事が

夜、朝、

突然フラッシュバックのように

思い出され

 

声を出して

泣いていたからだ。

 

それとともに

私の中から

とてつもない

罪悪感

無力感が一気に噴き出した。

 

その当時

固まって

誰にも話せず、

泣けず、

過ごしていた

私の体と心の塊が

 

溶ける時が来たのだ

 

涙とともに

 

私が

今になって

この遠い昔の記憶が蘇り

泣ける、ということは

 

それまで何度も

自分で自分のことを

受け入れて

認めて

来たからだと思う

 

そして、

もちろん

たくさんの人たちの

サポートがあったからだ

 

母は

もうそんなことがあったことは

忘れていると思う

そして

私がそれを読んでしまったことも

知らないであろう

 

今は

 

私が何にせよ

一生懸命生きていれば

それでいい

 

と本気で想ってくれており

それを言葉で態度で

私に見せてくれている

 

母が

私を認められなかったのは

私のせいでなく

母の問題である

 

そして、

母も

私も

 

大きな何か

魂の約束があって

親子としてここで

出会ったように思えてならない

 

その

魂の約束が

一つ

果たされたことを

 

私は

涙とともに

感じている。

 

これを書こうか

少し迷ったが

 

誰か

必要としている人が

いるかも知れない

と思って

書き記します。


基本元気です