眩暈
めまいがあって全体に体調が優れず、背中や首の強烈な凝り、腕の痛みがある方なのですが、よくよく観察してみると 心臓の血管系にも反応があります。
めまいに関して耳や脳からの問題だけではなく、心臓の問題からくるものがあるのではないかと推察できます。 かなり忙しくしておられる方なので、なかなか 体調管理をすることが難しい状況にあります。
肌は白く 呼吸器系統の問題が、 体質的にはあるようですが、忙しくてストレスがかかる仕事が続いてから心臓の反応が特に見られるようになってきました。
そこからめまいが起こってきたわけです。
何らかの因果関係があると推察できます。
一口に心臓といっても場所によって様々な機能があります。簡単に説明すると全身から、心臓に血液が戻ってくるわけですが、この時は図のように心臓の右側に入ります。
そこから二つに分かれて肺の方に行くわけですが、ここで たくさんの酸素を血液が吸収し、次に左側の心臓に入っていきます。
心臓の方に入っていく血液のことを静脈、出ていく血液のことを動脈と言っています。
肺から心臓に向かう血管には、たくさん酸素を吸収している血液が通っていますが、心臓に入るときは静脈と言います。
解剖学の本を見てみると静脈は青色で示され、動脈は赤色で示されています。 肺から心臓に入ってくる静脈のことを肺静脈と言いますが、肺からでてきた血液なので沢山の酸素を血中に貯め込んでいます。
とても重要な血管なのですが、どうもこの辺りに問題がありそうです。
左右二箇所ずつから、左心房に入ってくる訳ですが、心臓や肺に特別な疾患があるわけではありませんが、関係する機能が弱り、様々な症状が関連症状として出てくるということがありえるわけです。
このような場合、現代医学ではお手上げ状態となってしまう訳です。
また、左の手首にも痛みが慢性的にあります。当然ですが関節の問題ではないので一筋縄ではいかない痛みです。
原因が違うと、単なる肩こりや腰痛であっても、簡単に治っていくことはありません。それが何の異常であるか、どんな状況であるのかを推察し、根気よく丁寧に調整していかないとよくならないという場合もあるのです。
本体である肺や心臓と関係する血管系の問題が解決しない限り良くなることはないのではないかと思います。当然ですが、ストレスがかかり続けているので、なんとか平衡状態を保とうとするのは至難の業になります。
治療後、痛みが軽減しても、また元に戻るという状況は、こういう他の因子が隠されていることがありますし、生活状態からくる原因もありますので、単純ではないとわかります。
体質的にも肺が弱いので、肺からの問題で、この肺静脈が異常になったことも考えられます。
肺静脈から左心房のあたりの問題は、血液の流れから考えても左心室から大動脈の方へ流れますので、その先にある器官に影響があることが予測できます。
つまり大動脈を通って、左の鎖骨下動脈を通って、手首に影響を与えたり、大動脈から総頚動脈を通って、頭部へのダメージになり、眩暈が起こっていると考えると、肺静脈や大動脈から鎖骨下動脈、総頚動脈から頭部へという経路が問題にならない訳はないということになります。
こういう考え方をすると、鍼治療をする場合であっても、全然見え方が違ってきます。単純に痛みのある場所に刺激を与えたら良くなったというレベルの話しではなくなってきます。それを何処まで読み切れるかが焦点です。