“DOO-WOP特集”【F's GARDEN -Handle With Care- Vol.41】by Soulbrother No.2
いきなりですが、実はこのブログが更新される12月1日が自分の誕生日なんです!
ありがとうございます(笑)
12月って、皆様もそうでしょうが、そもそも忙しいので、しばらく自分の誕生日をゆっくり過ごした記憶がありませんが、今回はそんな忙しい時期に、何故か聴きたくなる“DOO-WOP(ドゥーワップ)”と呼ばれるコーラス・ハーモニー中心の音楽を紹介させていただきます♬
個人的な愛聴盤は、編集盤を手掛けることに定評のあるRHINO社によるこのBOX(4枚組)。代表的なアーティストの楽曲からマニアが喜ぶマニアックな楽曲まで、バランスの良い選曲はもちろん、丁寧なライナーノーツが読み応え抜群!
THE DOO WOP BOX
《DOO-WOP(ドゥーワップ)とは?》
そもそも“DOO-WOP(ドゥーワップ)”とは、1940年代末から60年代前半にかけて人気を集めたリズム・アンド・ブルースの男声コーラスグループのスタイルのことを指し、当時のアメリカのN.Y等の都市部では、街角や理容室などに楽器を持たない歌好きが集まり、コーラスやハーモニーで競い合い凌ぎを削っていた中から、数多くのドゥーワップ・グループが誕生した。
山下達郎氏のアカペラ・カバー作品“オン・ザ・ストリート・コーナー”のタイトルの由来としても知られている。
また、リードシンガーのバックにつくコーラスが「ドゥワドゥワ」とか「ドゥワワワー」と聞こえるところからこの呼び名がついたと言われている。
このスタイルが発展・進化し、その後のテンプテーションズやマンハッタンズ更にはボーイズⅡメン等のコーラスグループ隆盛の原型となったと言えるでしょう。
《DOO-WOP(ドゥーワップ)との出会い》
個人的な原体験は、高校時代に聴いていた山下達郎氏がDJを務めていたFMラジオ番組「NHKサウンドストリート」に鈴木雅之氏がゲストに登場し、お互いの好きな“ドゥーワップ”の曲をかけ合うという企画の番組でした。もちろん録音したテープを何度も何度も聴き返したなぁ~♬
■Doo-Wop特集 第4回(1983.10.13)
1.Once In A While/The Chimes
2.Till Then/The Classics
3.Diddle-Dee-Dum/The Belmonts
4.Chapel Of Dreams/The Dubs
5.Closer You Are/Channels
6.When I’m With You (Live)/The Moonglows
7.Zoom/The Cadillacs
8.Lonely Guy/The Gallahads
9.If I Should Lose You/The Dreamlovers
10.Blue Moon/The Marsels
11.I’m So Happy (Tra-La-La-La-La-La)/Lewis Lymon & The Teenchords
12.That’s Was A Time/The Five Discs
■Doo-Wop特集 第5回(1983.10.20)
ゲスト/鈴木雅之
1.Happy Holiday/The Shells
2.My Girlfriend/The Cadillacs
3.When We’re Made As One/The Manhattans
4.Chapel Of Dreams/The Airedales
5.Play Our Oldies Mr DJ/Anthony & The Sophomores
6.So Much In Love/The Tymes
■Doo-Wop特集6 (1983.10.27)
ゲスト/権藤洋一郎
1.Bob-O-Link/The Smart Tones
2.Castle In the Sky/Bop Chords
3.Wispering Heart/The Empirers
4.Lovers Island/The Blue-Jays
5.Varley/Starlight
6.Those Oldies But Goodies (Remind Me Of You)/
Little Caesar & The Romans
7.Your Way/The Heartbeats
8.The Sun/14 Karat Soul
9.Ten Commandments Of Love/The Moonglows
その後、大学進学で上京し、例のテープで情報を得たアーティスト達 ムーングロウズ、フラミンゴス、オリオールズ等のレコードを、吉祥寺にあったレコードショップ“芽瑠璃堂”や“DISK INN”で買い漁って、胸を熱くしながら聴いていたのでした。
THE MOONGLOWS
THE FLAMINGOS
THE SPANIELS
あと、忘れてはいけないのが映画“ドゥ・ザ・ライト・シング”等を手掛けたことで知られるスパイク・リー監督が“ドゥーワップ”を題材に、手掛けた特別テレビ番組作品『Spike & Co. Do It A Capella』もアカペラの魅力が満載の素晴らしい作品でした!
もちろんサウンドトラック盤の内容も最高♬
残念ながら現在CDは廃盤のためSpotifyのPLAYLIST で楽しみください♬
《DOO-WOP(ドゥーワップ)の伝導師 山下達郎氏》
そして、この“ドゥーワップ”と呼ばれる音楽を広く世間に知らしめたのが山下達郎氏のア・カペラ・シリーズ(R&Bやソウル、ロックン・ロールの名曲カヴァー集)「オン・ザ・ストリート・コーナー」の3部作。
ON THE STREET CORNER 1
2000.1.26発売 WPCV-10030 ¥2,500+税
※1980年12月5日オリジナルリリース
ON THE STREET CORNER 2
2000.1.26発売 WPCV-10031 ¥2,500+税
※1986年12月10日オリジナルリリース
ON THE STREET CORNER 3
1999.11.25発売 WPCV-10032 ¥2,500+税
このシリーズで取り上げられていたオリジナル楽曲を集めたコンピレーションも発売されているので、是非聴いていただきたい。
『ザッツ・マイ・ディザイアー~ドゥー・ワップ・ナゲッツ VOL.3』
個人的にも切望していた、人気シリーズ「オン・ザ・ストリート・コーナー」で採りあげられた楽曲のオリジナル集。
山下達郎氏がFEN(進駐軍放送)で聴き惚れ込んだThe Channels(M-1)に加えて『オン・ザ・ストリート・コーナー』の原点ともなったThe Belmontsのアカペラ・ヴァージョンの「ザッツ・マイ・ディザイアー」(M-22)がしっかりと収録されている。
『デザリー~ドゥー・ワップ・ナゲッツ VOL.. 1』
2018.08.08発売WPCR-18040 ¥1,852+税
『ユア・テンダー・リップス~ドゥー・ワップ・ナゲッツ VOL. 2』
2018.8.8発売 WPCR-18041 ¥1,852+税
VOL.1、2は山下達郎氏のコンサート(2008-2017)の会場入場用BGMで流れた、自ら選曲を手掛けたドゥー・ワップの名曲からレアな曲まで収録した作品。
以上3タイトルはどれも充実した内容のコンピレーションですので、これから寒くなる季節には、身体の芯まで染み渡る肉声のハーモニーがオススメですよ~♫
VOL.1、2は山下達郎氏のコンサート(2008-2017)の会場入場用BGMで流れた、自ら選曲を手掛けたドゥー・ワップの名曲からレアな曲まで収録した作品。
以上3タイトルはどれも充実した内容のコンピレーションですので、これから寒くなる季節には、身体の芯まで染み渡る肉声のハーモニーがオススメですよ~♫
SOULBROTHER NO.2
某チェーンの音楽屋店長。無類のフットボール(サッカー)&ブラック・ミュージック好き。
音楽の伝導師を目指して日々、修業中。
来年はいよいよ東京オリンピックもあるし、W杯予選も楽しみですね~