試合は日頃の稽古の『試』し『合』い - 東北空手道場
2019.12.02 23:00
毎年3、4回、大会に参加しています。日頃の稽古の成果を見るためにも大事な事だと思っています。日頃の稽古の成果とは「技術が身についているか?」、「苦しくなっても諦めずに頑張れるか?」などなど試合についての事に目が行きがちですが、他にもあります。例えば、「しっかりと挨拶ができるか?」。武道ですから「礼に始まり、礼に終わる」の通り、しっかりと挨拶ができなければなりません。実際に突きや蹴りを思い切り当てて試合は行いますので、受け損なうと本当に痛いです。個人競技ですから当然、1対1。これからそういった勝負が始まろうとしていて、気持ちが高まり緊張している中、普段から挨拶ができていないとできません。稽古中に挨拶をあまりやらない人に注意をしても、「もうできるから、今やらなくて良いでしょ」みたいな事を結構言います。でも、そういう事を言う人に限って試合では…。ごく稀に違うこともありますが、いつも稽古をしてきたこと、いつもできることしか、いざという時にはできません。それを知り、今後の稽古だけでなく他の事にも活かせるなら、それだけでも試合に出た甲斐があったと思います。
コラム筆者・東北空手道場 松本隼也
「勇は優から」「自分を信じる」「やりきる」。この3つの道場訓にしています。なにもないひとりの「人間」として稽古する。シンプルですが、究極のセルフケアを実践する場になれるよう心がけた指導を目指しています。
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