「現代語訳 老子」by保立道久(訳・解説)

2019.11.30 13:30

夏から、ちょこちょこ読み続け、11月の終わりにやっと読了。

読み終わって、僕の世界に対する考え方もちょっと変化した。

老子の概念、今の世界に必要な概念だ。


「天地不仁」

天地は仁ならず。強大な天地のエネルギーは人間の都合を歯牙にもかけずに、それを吹き飛ばす。

【5章 第50講p280】


「公及王」

公共とは個々人がみな独立の王となることである。

世界が無限に広いからこそ公を共にすることができるのであり、公共とは個々人がみな独立した人間、王となることである。【16章 第54講p304】


「無用の用」

「有」なる物の「利」は、実は、その物の持つ「無」のはたらきによっているのである。

三十の輻(や)、一つの轂(こしき)を共にす。 其の無なるに当たって、車の用(はたらき)有り。 

 埴(つち)を埏ねて以て器を為る。其の無なるに当たって、器の用(はたらき)有り。 

 戸牖(こゆう)を鑿(うが)ちて以て室を為る。 其の無なるに当たって、室の用(はたらき)有り。 

 故に有の以て利を為すは、無の以て用(はたらき)を為せばなり。【11章 第63講p354】


「故知足之足、恒足矣」

実は足りているということを知っているという余裕こそ、もっとも大事な安息なのだ。【46章 第69講p383】