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この道往けば act2

抜土 後編

2019.12.02 00:59

さて前編の支線分岐を抜けて、道は「新粟柄峠」へ向けて登り始めます。

この林道ではよく見かける杉の植林地。

印象深い景色です。

しかしあの杉の植林地はあくまで序盤のイメージ。

ここからは明らかにこれまでの景色からは逸脱した景色が広がっています。

写真では徐々にその兆候が表れてます。

この地図と等高線の密さを見てもらえれば判ると思いますが、ここから先は・・・、

秘境に足を踏み入れます!

周りの山は木々の緑が鮮やかなのに、林道周辺は枯れ木だらけ。

木の種類なのか、林道の影響なのか・・・。

なんにせよ、今の僕には不安しか与えてくれません。

廃道じゃねえか!こんなもん!!

場所によっては平穏なところもあります。

いちおう、道の名誉の為に断っておきますと、3,4月(場所によっては5月も)というのは林道探索に向かない時期です。

もちろん冬が一番向かないのは当たり前ですが、次が春先。

冬の間雪に埋もれ整備されない間にも、積雪で倒木が発生し落石が降りつもり、道が最も荒れている時期なのです。

まぁ判ってて突っ込んでるアホがいると思ってご覧ください(汗)

いよいよ残雪まで現れはじめました。

綺麗に整備された川と対照的に落石に覆い尽くされた道。

なんという比較対象・・・。

道路状況は悪化の一途

・・・まだ川から離れる山岳区間にも入ってないのに・・・。

全体の工程では4分の1にも達していない。

死の臭いが漂ってきてます・・・。

塩津街道からは離れましたが、こちらの道も昔から往来があったことがわかっています。

しかし抜土(ぬけど)という変わった名前はやっぱり気になりますね。

山から土が抜けたような鞍部ってことでしょうか?


ここがかつての街道である証拠の一つがこのお地蔵様。

旅の安全と完走をお願いしました。

路肩崩壊!!

まだだ!

まだいける!!


川が遠い・・・。

結構登ってきたぞ。

峠までもうあと半分を切ってる!!

行くぞ!!!

はっきり言って、左側の崖は常にやんわり崩れている状態。

道の上には大小の落石が転がり、5分に1回は車を降りて石をどかさないと通れないありさまでした。

切り通しの右側斜面もなかなかきてるけど、それ以上に左は怖くて見れません!!

あれ?

これどうやって通ればいいんだ??

これ四輪車じゃ無理じゃね??


おいおいこんな感じで終了かよ!

なんか燃え切らないぞ!!

雪掘るか??

いやさすがに無理か・・・。

う~ん・・・!!


orz

撤収ですよ。

あのほんの3mの残雪が越えられずに。

探索が1週間遅ければ恐らく行けたことでしょう。

これは去年の黒河峠と同じ、因縁の仲となりそうな峠です。

ちっくしょう!!

まだまだじゃねえか・・・。


以上、抜土編

続!