御意見番Nobuコラム Vol.11 ｢リングサイドクラブ｣は何処？

かつて後楽園ホールに｢リングサイドクラブ｣というリングサイドの年間予約席を保有するメンバーで結成された集団があった。

私が若い時の話なのでかれこれ４0年くらい前のことだと思う。

好カードの試合は、1ラウンド開始ゴング直後に

｢まだ何にもしてないけど、なんとなくいいな｣

とのかけ声からはじまる。

そして、ダウン応酬のはげしい試合になると、5～6ラ ウンドのインターバルに、リングアナウンサーより｢リングサイドクラブより両選手に敢闘賞として金一封が贈られます｣とアナウンスされる。

あるボクサーは、リングサイドクラブの敢闘賞にあこがれ、敢闘賞を取得することを目標に、毎回、激しい試合を繰り返し、反面、そんな試合をすると体がもたない。

壊れてし まうと否定的な当時の現役ボクサーもいた。 

最近、後楽園ホールに通っても、試合開始時のかけ声も、試合最中の敢闘賞のアナウンスもない。

時の流れを感じる。 

それと、この前開催されたWBSSの決勝、井上尚也の強さにはあらためて驚きました。

 近々オールタイムランキングの変更を考えています。井上選手には最強のまま、そして、 どのボクサーにいえることだが、あまりダメージを蓄積させずに、現役を終えてほしいと 願います。

決勝では打たれすぎた感があります。

 ではまたの機会に・・・・