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模写絵師つね吉八卦鏡

玉川堤の花 ーたまがわつつみのはなー

2019.12.03 12:42

歌川広重名所江戸百景より

玉川堤の花

水彩にて 模写絵師つねきち



現在の新宿御苑正門あたりには

江戸の生活に欠かせない

玉川上水の流れがありました。

この辺りには岡場所=※幕府非公認の遊郭があり

※幕府公認の遊郭は”吉原”

すでに栄えていましたが、

さらなる集客のため

川沿いに約75本の桜を植えて

お客を導こうとしていました。

その際、桜の枝を折られないように

「これは幕府の樹木」と書き記しましたが、

実際は幕府の許可をとっていなかった為

全ての桜を撤去されました。

つまり、この絵は広重が

満開になる桜を見越して描いたもの。

実際には絵を仕上げるにあたり

岡場所の経営側から

広告宣伝の目的として依頼があった

といわれています。


結果として”絵に描いた花”

となってしまった作品ですが

江戸の観光ガイドや

宣伝ポスターとしての役割を

しっかり果たしていたと思います。


現在ではこの川は埋め立てられ

道路になっていますが

新宿御苑でお花見を楽しむ時には

江戸時代にこんなストーリーがあったと

考えながら歩くのも

また一興かと思います。