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のらくらり。

【R18】頑固な甘えん坊

2019.12.04 02:43

ルイスがウィリアムとアルバート兄様に甘やかされてよしよし可愛がられてる3Pえろ。


ルイスは幼い頃から気に入ったものは離したがらなかったし、たった一人の兄であるウィリアムに縋るように抱きつくことがすきだった。

力の限りぎゅうと抱きついてはその温もりを感じることを気に入っていて、それは歳を重ねていっても変わることのなかった彼の特徴だ。

ウィリアムの顔を見て抱きしめられることを好んでいるし、後ろから抱きしめるよりも断然反応が良い。

ゆえにセックスの体位でも、基本的にルイスの好みに合わせて顔が見える姿勢を取ることが多かった。

 

「ねぇルイス、この姿勢だとあとがつらいだろう?後ろを向いてごらん」

「っや、…ぃや、嫌ですっ…このまま…このままじゃないと、ぃや、です…んっ、ぁ」

「…はぁ」

 

人体の構造上、男は女よりも股関節の可動域が狭い。

抱き合った姿勢で挿入することが受け入れる側の体に大きな負担になることなど、人体の解剖図を記憶しているウィリアムにとっては理解に容易かった。

それはルイスも同様に知っているだろうし、抱き合った姿勢でのセックスを終えた翌日は少しばかり動きが鈍い。

男性同士でのセックスでは正常位よりも後ろから抱いた方が、間違いなく体の負担が小さいのだ。

けれどルイスはそれを頑なに拒否してしまう。

断固としてウィリアムの顔を見ながらその体にしがみ付くように抱きしめて、決して離そうとしないのだ。

今夜もルイスの白い腕がウィリアムの肩に回され、白い足がウィリアムの腰に纏わりついた。

 

「んっん…に、にぃさん…このままが、いいです…お願い…ふっ、ぁん」

「…挿れるよ、ルイス」

「ふっ、あっ…ぁあっ」

 

声だけでなく表情からも、後ろからは嫌だ、と訴えられてしまってはウィリアムにもなす術がない。

快楽に満ちた顔で精一杯の要求を通そうとする様子を無碍には出来ないし、ならば可能な限り負担が小さくなるよう気を配り、とびきり気持ち良くしてあげる以外に出来ることはないのだ。

可愛い顔をして頑固な甘えん坊を愛しく思いながら、ウィリアムは丁寧に解したルイスの秘部に己の欲望を突き入れた。

 

初めてウィリアムがルイスを抱いたときから、二人が繋がる体位は顔が見えることとルイスがウィリアムに縋ることが条件だった。

それ以外であればルイスは特に執着はないし、ウィリアムは自分が思うままに彼を愛でることが出来ている。

普段は澄ましている顔を快感で溶かしたルイスの表情を見ながら繋がることは嫌いではないけれど、やはり受け入れる側の負担を考えるとウィリアムの心が複雑なのも事実だ。

心臓を患っていた頃のルイスはウィリアムにとってトラウマになるほどの過去であり、弱々しい姿の弟を顧みるとなるべく体の負担を小さくしてあげたい。

今はもう大丈夫だと頭では分かっていても、本能的にそう思ってしまうのだ。

けれどルイス本人がそれを拒否してしまうし、思い切り抱きつかれた状態で欲を交わすのも悪くないと思ってしまうからこそ、弟の希望と負担、己の欲との間でウィリアムは悩んでいた。

甘えることが苦手なルイスがセックスのときに思い切り甘えてくれるのは嬉しくて仕方がないし、何をしてでもその甘えに応えてあげたいと思うのはウィリアムが兄として未熟なせいだろうか。

以前、無理矢理に後ろを向かせてルイスを抱いたとき。

行き場のない腕を震わせて懸命にシーツを掴み、不安からか恐怖からか判断は出来ないが、確実に快楽ゆえではない涙をルイスが見せたときから、ウィリアムは彼の体の負担を減らす体位に工夫が出来ていなかった。

 

「兄さん、きもちよかったです」

「…そう。僕も良かったよ、ルイス」

「ふふ」

 

セックスを終えたばかりで、幼い顔に似つかわしくない魅惑的な雰囲気を醸したルイスはほんのりと笑っている。

まだ成長しきっていない体を抱いて、ウィリアムは少しでも鈍い痛みが減るよう細い腰を労わるように撫でてあげた。

その手の感触が思いのほか心地良かったようで、ルイスはますますウィリアムに縋る腕に力を込めてくる。

全身で愛情を表現してくれる可愛い弟に、ウィリアムは絆されたように口元に笑みを浮かべていた。

 

 

 

ルイスにとってはどうでもいい、けれどウィリアムにとっては随分と悩ましい問題を抱えて過ごしていた頃。

どんな運命のいたずらなのか、兄として慕っていたアルバートがルイスに対してはっきりとした欲を見せてきた。

元々弟であるウィリアムとルイスには優しい兄だったが、ふとした瞬間にウィリアムは気付いてしまった。

兄が自分とルイスに向ける感情にははっきりとした違いがあるのだと気付いてしまったのだ。

己の直感と観察力が間違っているはずもないとウィリアムは自信があるし、そうであるならばこれはチャンスだ。

幸い、ルイスが初めてウィリアム以外を自分の世界に入れた存在である彼はルイスにとっての特別だ。

アルバートとルイスの関係を取り持てば、ウィリアムが抱える問題は確実に解決するだろう。

縋る相手が欲しいのであれば、自分とルイスが認める人間をもう一人連れて来ればいいだけの話なのだから。

紅い瞳を煌めかせて、ウィリアムはすぐさま今後の策を練っていった。

 

「んっ…ぁ、に、にぃさま…ゃ、そこ…あぁ」

「ここかい?ルイスはここがすきなんだね…?」

「ふっ、ぅあ…あ、ぁ…んぅ」

 

そうして練ったウィリアムの策どおり、アルバートとルイスは想いを交わして体を繋ぐようになる。

今ではウィリアム含めて三人でベッドを共にするような関係になり、策はウィリアムの予想以上の成果をあげてくれていた。

自分だけでなくアルバートと二人一緒に抱かれるのであれば、セックスの最中に縋るものが欲しいルイスも文句はないだろう。

事実、後ろからアルバートに貫かれているルイスは目の前に座るウィリアムに抱きついて、それはもう恍惚とした表情を浮かべていた。

ウィリアムの首筋に強く縋りながら背後のアルバートに目をやるルイスの顔は、とても満たされたように快感で染まっている。

 

「あっ、ぁん」

「ねぇルイス…奥のどの辺りが気持ち良いの?アルバート兄さんに教えてあげないと」

「んっ、ん…ぁ…お、おく…ん、ゃ…わ、わかんな、あぁっ」

「ほう、それは困ったね。ルイスが気持ち良くなってくれないのなら私としてもつまらないし…いっそのこと、抜いてしまおうか?」

「やっ…ぃや、兄様、まって…んっ、ぁ…」

 

ルイスの上半身を支えて抱きしめながらウィリアムが問いかければ、それに賛同するようにアルバートが瞳を光らせる。

想像していたよりもウィリアムとアルバートの趣味は似ていたようで、二人はルイスの快感を損なわない程度に羞恥を煽ったりねだらせることを好んでいた。

しかも結果としてルイスは快感を損なうどころか、むしろより一層の快感を自覚するようになるのだから三人の相性は抜群と言って良い。

二人の兄はルイス越しに互いの目を合わせ、可愛い末弟を愛でる気持ちを一つにした。

対するルイスは軽く腰を引いて自分から出て行こうとするアルバートに気付いて、慌てたようにウィリアムの首に回した腕に力を込める。

そうしていやだいやだと首を振って、後ろにいるアルバートを振り返った。

 

「ゃ…いかないで、にぃさま…」

「ではどこが気持ち良いのか、教えてくれるね?…ルイス」

「…に、兄様なら、どこでもきもちいぃです…」

「兄さんに向かって嘘はいけないよ、ルイス」

「ふ、ぁ…」

 

ルイスが溢したのは限りない本心なのだが、それはウィリアムが許してくれなかった。

長い指でルイスの薄い腹を撫で、その欲を引き出すように勃ち上がった性器に手を伸ばす。

つぅ、と下から上に淡くなぞってみれば喉から震えたような高い声が出た。

 

「…分からないのであれば、ウィルに聞いてみてはどうだい?」

「ん…に、兄さん…」

「何だい?ルイス」

「…ぼく、どこがすきですか…?どこできもちよく、なれますか…?」

 

アルバートが提案するまま、ルイスは彼から目を逸らしてウィリアムに問いかけた。

内側にはまだアルバートの性器が挿入されているが、ルイスが答えを言わなければ本当に出ていってしまうだろう。

それは嫌だと、アルバートの大きなものでもっと気持ち良くしてほしいという欲望のまま、ルイスは自分よりもよほど自分の体について詳しいウィリアムの顔を見る。

真っ赤な頬と唇で自分に問いかけるルイスを見て、ウィリアムは背筋にぞくりとするような快感が走るのを実感した。

ウィリアムは薄く開いた赤い唇を軽く吸ってから、可愛い弟の質問に答えていく。

 

「そうだね…一番奥よりも少し手前の部分は特別気持ち良くなれるだろうし、そこじゃなくて内側をたくさん擦ってもらうだけでも気持ち良くなれるよ。あとは前立腺の部分、突いてもらうととても気持ちが良いだろうね。…ねぇルイス、今日はどうやって兄さんに気持ち良くしてもらいたいかな?」

「…ん…」

 

ウィリアムから教えられる自分の体について、ルイスはぼんやりした思考回路で考えた。

確かに今言われたことは全てルイスの快感をより強く引き出すポイントだ。

言われてみて初めて思い至ったが、さすがウィリアムは自分のことをよく把握している。

その観察力に感心すると同時に羞恥が込み上げてきて、ルイスは顔を隠すように彼の肩に顔を乗せて俯いた。

そんなルイスはアルバートの目にはいじらしく映り、ひたすらに可愛く愛でてあげたいという気持ちと少しばかり苛めてあげたいという欲望が同時に湧きおこる。

ぎらりと瞳の色を変えるアルバートに気付いたウィリアムは苦笑するが、自分も同じ気持ちが芽生えているのだから咎めることはしなかった。

そして思い悩むルイスの秘部に、アルバートは抜きかけていた己の欲望を奥深くまで突き立てる。

 

「ひっあ…!?んゃ、なっ…あ、あぁっ」

「一番奥の手前、が良いのかい?ルイス…」

「あっ、んんっ、あ、アルバート、にぃさまっ…あぁんっ」

 

いきなり最奥まで貫かれ、そのあまりの快感に思わず中にいるアルバートを強く締め付けた。

ウィリアムが弄っていた性器からも白い精液が数滴垂れたが特に気にせず、彼は指でその形をなぞることはやめていない。

それがまたルイスの快感を煽っていて、甘えるように鳴く声が兄達の耳に届いた。

アルバートは己を締め付ける強い快楽に深く息を吐き、金糸がかかっているうなじに唇を寄せては軽く歯を立てる。

匂い立つように濃密なルイス自身の香りに抑えていた欲が湧き出るようで、途端に腰が重くなった。

 

「ゃ、んんっ、に、にぃさま…ふっ、あっ…ま、まって、にいさま、ぁ」

「…どうかしたかい?」

「んっ、そこ…お、おくの、ところじゃ、なくて…ふっ、ぅ…も、もっと…いっぱいこすって、ほしいです…」

「擦る?中をかい?」

「んっ…はぃ…兄様ので、いっぱい、こすって…僕のなか、ぜんぶ兄様でいっぱいにして…ぁ」

 

ウィリアムの首に縋りながら、何とか視線だけをアルバートに向けたルイスは懇願するように彼にねだった。

その腕は変わらずウィリアムに抱きついていて、けれども意識はアルバートに向いている。

まとまらない思考で懸命に考えた結果の答えにアルバートは至極満足そうで、ウィリアムも褒めるようにその頬にキスを落とす。

そうしてアルバートはウィリアムが愛撫していたルイスの性器に手を伸ばし、先端から根元までを扱きながら締め付ける弟の内側を擦っていった。

 

「ひぁっ、あんっ、んっんぅ」

「気持ち、良いかい?ルイス」

「ふっ、ぅあっ…ぃ、いいっ、です…んぁっ、ふっ、む」

 

アルバートは思い切り腰を突き動かし、ルイスの中を思うがままに暴いていく。

震えている彼の性器も合わせて愛撫していけばたらたらと零れていく精液が指を濡らしていき、それがまたアルバートの快感を募らせていた。

ウィリアムとしても後ろからアルバートに抱かれた状態のルイスに堪らない興奮を覚え、可愛らしく喘ぐ声を食べるように唇を合わせてはその柔らかさを堪能する。

あれだけ後ろからは嫌だとごねていた弟なのに、今では前から抱きしめられて後ろから貫かれる快感に悶えている。

信じた人間に縋った状態でなければ十分に気持ち良くなれないその性分は何とも可愛らしいものだ。

合わせた唇を開けて舌を絡ませあえばどこか甘く感じられて、ウィリアムはもっとそれを堪能するべく引き出すように舌を動かしていく。

苦しそうに吐息を漏らすルイスに気付いてキスを終えれば、もう限界だと言わんばかりに蕩けた表情の彼と目が合った。

 

「んっ、も…もう、ぃ、っちゃいそ…ふっあぁ、あっ」

「っは…我慢せず、イくといい」

「ほら、兄さんがいいって」

 

両の耳から「ルイス」と呼ぶ声が届いた瞬間、アルバートが愛撫していたルイスの性器からは勢いよく真っ白い精液が吐き出された。

達した衝撃で思わず強く掴んだウィリアムの肩に顔を埋めたまま、ルイスは内側にあるアルバートの性器をぎゅうと締め付ける。

その締め付けに小さく呻いた後で、アルバートも耐えることなくルイスの中に己の欲を全て吐き出した。

しばらく射精後で心地よく蠢いている中を堪能してから、アルバートはゆっくりとルイスの内側から出ていく。

柔らかく弾力のある尻に手を添えて割ってみれば、アルバートが吐き出したもので赤い粘膜が白く汚れているのが目に入る。

アルバートはそれを見てゆったりとした笑みを浮かべ、目の前で抱き合う二人の弟に目を向けた。

そうして特に意味もなくルイスが吐き出した精液で汚れた手を掲げていると、ウィリアムがその手を取って抵抗もなく舐め取っていった。

 

「ウィル?」

「…ルイスのものですし、捨てるのは惜しいでしょう」

「ぇ…に、兄さん…?な、何して…!?」

 

アルバートの指を口に含んで丁寧に舐めていくウィリアムは実に官能的で、整った容姿と相まって妖艶そのものだ。

赤い舌が白い精液を舐めとる姿は厭らしいどころの話ではないだろう。

だが不思議なことに、舐められている本人であるアルバートの欲は大してそそられない。

ルイスと瓜二つと言って良い程そっくりだというのに不思議なものだな、と考えながらアルバートはウィリアムの好きにさせていると、ルイスが事後の気だるげな雰囲気を纏わせながら慌てて声を出した。

アルバートから解放されたため、今は自然とウィリアムの膝の上に腰を下ろしている。

 

「や、兄さんやめて…!」

 

ルイスの制止もむなしく、ウィリアムはアルバートの指を一通り綺麗に舐めてからにっこりと美しい笑みをルイスに向けている。

唾液で濡れてはいるが何もついていないアルバートの指と、綺麗に口角を上げているウィリアムの顔を交互に見てルイスは項垂れるように俯いた。

細い体を目一杯に小さくさせて赤い瞳に羞恥以上の不満を乗せてはいるが、何も纏わず事後特有の雰囲気を醸している時点で効果はない。

 

「ぅ…兄さんひどいです…兄様も止めてくれれば良かったのに…」

「別に初めて口にする訳でもあるまいし、気にしすぎだろう」

「兄さんの言う通りだよ、ルイス」

「…」

 

恨みがましくウィリアムを睨みつけるルイスだが、その背中はアルバートに預けているし手はウィリアムの腕を掴んで離していない。

離れる意思は一切感じられないその様子に、二人の兄はほくそ笑むように笑っては可愛い末弟を抱きしめた。

 

 


(兄さんがいてくれて本当に助かりました。そうでなければ、いつまで経ってもルイスは後ろから抱かせてくれることはなかったでしょう)

(そんなに嫌がっていたのかい?今の様子からは想像できないが)

(それはもう。後ろを向かせようとすれば必死になってしがみ付いてきますし、無理に後ろから抱いたときには泣かれてしまいました)

(…何とまぁ。ルイスも必死だったんだな)

(えぇ。体への負担を考えると正常位よりもバックからの方が良いに決まっていますからね。可愛い顔を見られないのは惜しいと思っていたので、兄さんがルイスに欲を感じてくれて何よりです)

(私がルイスを抱いている間、ウィルは存分にルイスの表情を堪能できるから、かい?)

(はい)

(概ね同意見だな。二人分の相手をさせてしまう以上、なるべく体への負担は少ない方がいい)

(兄さんの言葉に戸惑いながら応えるルイスは可愛かったですね)

(ウィルに性感帯を教えられるルイスの様子も中々良いものだったよ)