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簡易課税が、おすすめの会社もあります。

2019.12.05 02:25

5-4 簡易課税が、おすすめの会社もあります。

簡易って、レベルが低くそうな感じですが、言葉だけのイメージだけです。

ちょっと考えてみましょう。

消費納税には、

本則課税

簡易課税

の2種類あります。

売上が1000万円を超えると消費税計算が必要になります。

そうなると、消費税は、原則、本則課税で計算されます。

しかし、

売上高が5,000万円以下なら、事前の手続で簡易課税を選択できます。

簡易課税と本則課税では、計算方法が違いますので、消費税の納税額が異なります。

比較して、簡易課税を選択し計算すると、消費税額を低減できる場合は、簡易課税を選択するとよいでしょう。

簡易課税と本則課税の消費税を比較します。

簡易課税と本則課税の計算例

小売業で、

売上1500万円

仕入れ額1000万円、、

簡易課税の計算式

消費税率は10%、

小売業のみなし仕入れ率は80%

とその結果は以下の通りです。

(1500万円×10%)

  150万円

-(1500万円×10%×80%)

     120万

=30万円

本則課税の場合

(課税売上高×消費税率)-(課税仕入高×消費税率)

(1500万円×10%)

   150万円

-(1000万円×10%)

   100万円

=50万円

簡易課税の方が消費税を低減できます。


先ほどの小売業のみなし仕入れ率は80%の根拠は、

業種ごとに定められています。

おおまかに、記載します。

90% 

卸売業

80% 

小売業

70% 

農業、林業、漁業、鉱業、建設業、製造業、電気・ガス・水道業

60% 

飲食店業、金融・保険業、

50% 

不動産業、運輸通信業、サービス業

簡易課税を選択には、適用しようとする前年の12月31日までに事前の届出が必要です。

(2年間変更出来ません。)

みなし仕入率が80%以上の卸売業や小売業の場合は、簡易課税を検討してみましょう。

また、みなし仕入率が低い業種でも、人件費が多い会社も、簡易課税の方が向いています。

ご一考願います。