Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

「青蓮」のようなスリランカ(Sri Lanka lifestyle)

冬枯れの軽井沢(その2)

2019.12.08 11:28

木を基調とした、家庭的な雰囲気のホテルには、

昔の軽井沢のモノクロ写真が壁に何枚もあった。


軽井沢とは、大正、昭和初期には、

一般大衆の来る所ではなかった。

庶民が持っていない黒塗りの車を持ち、

貴族・華族・財閥の方々の夏の避暑地であった。

夏の社交場であったのだろう。


モノクロームの写真からは、

その華やかな時代の香りがする。

そのような一部の方々には本当に素敵な場所であり

沢山の思い出が詰まっていた場所なのだろう。


朝、万平通りを散歩してみると、

なんだか哀しくなってしまった。


それは、冬の季節の到来のせいではない。

もう、軽井沢の別荘に人が存在していないのだ。


2・3年前に訪れた時も、少しの違和感は感じたが

こんな数年で、軽井沢が枯れて行く。


モノクロームの写真は、

モノクロームの『追憶』だけが残る。


あの頃のままの軽井沢であって欲しかった。

軽井沢の住民もそう願って暮らしているのだろう。


移り行く季節と共に、

移り行く時。


季節の変化のように、

誰にも止める事はできない。


冬枯れの軽井沢

そこには、もう、春は来ないと感じた時だった。


鮮やかな紅葉は終わり。

ただただ、強い木々だけが生息する。

人の住む事のない、

ただの自然の大地へと戻っていくのを見た気がした。