紀伊半島遠征 国道425号 長い戦いの序編
日本三大酷道
当ブログでは以前から3つの路線を選定させていただいています。
僕は「自分で足を運び目で見たものを選定する」というスタンスをとっていて、この日本三大酷道についても同様です。
ただ一つの例外を除いては・・・。
そう、実は僕、この三路線のうち一つを未踏のまま紹介しているのです。
これには僕自身、大きなしこりがありました。
実際行っても無いものを人に勧めること等、無責任極まりないでしょう。
しかし間違いは正すことができる。
過去2つの日本三大酷道、
国道418号(キングオブ酷道)
国道308号(日本一の激坂峠)
ここに最後に加わるその道の名は・・・、
国道425号!!
ご覧の通り、国道425号は紀伊半島を横断するよう指定された路線です。
紀伊半島の幹線はなんといっても国道42号。
海岸沿いを沿うように指定された総延長505kmの超大路線です。
この国道42号の起点は静岡県浜松市、終点は和歌山県和歌山市です。
途中、愛知県田原市から三重県鳥羽市までの海上区間を含む珍し目の国道ですが、注目すべきはそちらではありません。
なぜ2ケタ国道(旧1級国道)がわざわざ海岸沿いを遠回りしているかということ。
その理由は今回のレポでよくわかっていただけるかと思います・・・。
それでは長い長いレポ、スタート!!
ここは和歌山県御坊市(ごぼうし)。
国道425号の終点となる交差点です。
ここから僕は起点である三重県尾鷲市を目指し、左折することとなります。
国道425号は起点と終点が同じ国道42号。
再びこの道に帰ってきた時が、旅の幕というわけです。
待ってろよ!必ず帰ってくるからな!!
終点直前では全く酷道の雰囲気を感じさせません。
片側1車線完備の快適な国道です。
ちなみに奥に見えている高架は阪和自動車道(はんわじどうしゃどう)。
昨晩、「まぼろしの北陸道」の探索を終えた僕は夜のうちに和歌山県に入りました。
この日は5月6日、ゴールデンウィーク最終日です。
高速道路の渋滞を嫌ってほぼ下道で来たのですが(国道307号ありがとう!)、最後だけはこの高速にお世話になりました。
何を隠そう僕は近畿地方で唯一、和歌山県にだけは足を踏み入れたことがありませんでした。
初めての和歌山県・・・、この時点で僕はかなりテンション上がってます!!
変な奴ですか。そうですか。
奥に見える小さな橋で新しい自治体に突入します。
日高郡印南町(ひだかぐんいなみちょう)
この頃から、「大型車通行不可」の看板が散見されだしました。
やっぱり先細りは時間の問題か・・・。
明らかな旧道線形を持つ真新しいトンネル!
新大峠トンネル(しんおおとうげトンネル)
名前から見てもわかる通り、ここには旧隧道があることは確定しています。
しかし・・・今回は先を急ぐ旅・・・。
ここは涙を飲んで先を急ぎます!!
この辺りではバイパスと現道が混在してまして、バイパスではない区間だとこのような田舎の国道の姿を見ることになります。
日本三大酷道といえども国道には変わりありません。
この辺りではメインストリートなのです。
この辺りでは切目川(きりめかわ)が並行しているんですが・・・、
対岸のあれって廃橋だよね・・・?
これは絶対また来なくちゃならなくなったな・・・。
バイパス区間は快走路!
橋×トンネル!
直線道路こそ正義!!
もうそんな雰囲気です。
しかしここは冠山峠道路を思い出すな。
あそこは急にバイパスから林道になるから心臓に悪いんだけど・・・。
お前もかい!!
何でそんなとこばっかり似るんだよ!
400番台はこんなのばっかか!!
もちろんこの先は・・・、
微妙な酷道・・・。
これはこれで地味に嫌になるレベルの狭さと陰鬱さ。
これで雨でも降ってたら心が折れそうです・・・。
ただの法面施工なのか、土砂崩れを直しているのか。
う~ん後者な気がするなぁ。
しかし広い範囲の工事でした。
もう少し規模が大きいものなら通れませんでしたね。
ゴールデンウィーク中だから休工中ってだけなのかも。
バイパス化していない場所では、かつてここにあった街道の面影を感じることができます。
ここにはかつて十津川往来(とつかわおうらい)と呼ばれる街道があったと言われ、このような路肩の石垣もその時代に作られたものでしょう。
バイパスができてもこのような道は現役で残してほしいものです。
・・・正直あのランガ―橋は渡ってみたかったですが・・・(笑。
道から竹が生えとる!!!
と思ったら誰かが切られた竹を道に立てただけの悪戯でした。
いやぁ単純な割に効果的な悪戯ですね。
まぁバイクなどには危険なので、絶対真似しちゃダメですが・・・。
そしてここで再び別の自治体に入ります。
この隧道で印南町に別れを告げるのですが・・・。
唐尾隧道(からおずいどう)
この隧道にも旧隧道の存在が確認できています。
しかもここは廃橋なども残る旧道もついた普段ならなんとしてでも落としたいところでした。
しかし・・・、しかし・・・!
二兎を追って一兎を得ず。
今回はこの国道425号を制覇することが最大の目的・・・!
後ろ髪引かれながら通過しました・・・。
次回、国道425号は少しずつ変貌を遂げていきます!