紀伊半島遠征 国道425号 龍神村の幹線編
隧道を抜けた先で僕は、空気が変わったと感じました。
なんか幽世にでも迷い込んだような、神聖な空気が流れています。
ここは田辺市(たなべし)、和歌山県のみならず近畿地方で最大面積を誇る自治体です。
しかしここは2005年まで別の自治体でした。
一度聞いたら忘れられない村の名前なので、聞き覚えのある人も多いでしょう。
龍神村(りゅうじんむら)
推理小説にでも出てきそうな名前ですが、今もなおその名を残す列記とした地名です。
前回から比べても、ここまでで最大規模の切り通し、奥に見えるカーブミラーと比較するとそのでかさがわかると思います。
しかし美しい光景ですね。
このまま道は続くかと思われましたが、意外にもこの先別の国道との重複が始まります。
紀伊半島は大きい縮尺の地図で見ればわかる通り、碁盤の目のように国道が指定されています。
これはその中でも南北に延びる国道424号。
和歌山県田辺市を起点に紀の川市に至る、純和歌山県国道です。
国道425号は一つだけ番号の若い国道424号に吸収され、右折します。
ここまで至って普通の国道の顔しか見せてこなかった国道425号。
このまま終わられたんじゃあ、何のために僕は日本列島を横断したのかわかりません!
なんて立派な道なんだ国道424号!!
いや、425号も悪かったわけじゃないんです!
バイパス区間なんかはかなり快走させてもらいました。
ただ川沿いのこの道は本当に気持ち良かった!!
全体通すと424号も決して「快走路」ではないことは付け加えておきます(笑。
そして並行してながれる日高川(ひだかがわ)の対岸には・・・、
いるよぉ・・・
旧道っぽい奴いるよぉ!!
だから今日はどんな魅力的な提案されても行けないんだって!!
行きたいのは山々だけど今日だけはあかん!
また来なくちゃな・・・。
うお!
吊り橋発見!!
僕は橋はわりかしなんでも行けるんですが、中でも徒歩系の吊り橋は惹かれます。
福井にいちゃそうそう味わえないものでもあるので、ちょっと一往復してみることにしました。
トラスが用いられた頑強な歩道橋。
これは田辺市道とされているようです。
振り返って撮影。
それほど長くない橋ですし、横揺れ防止ケーブルもあるので、ほとんど揺れません。
それでも怖い人には怖いのかも。
正直この程度なら、僕は目をつぶってでも歩けますが。
こちらが対岸の主塔。
なかなか年季が入ってますね。
お名前はなかなか調べがつきませんでしたが「神の平橋」で間違いないと思われます。
この主塔の感じだと昔は木製吊り橋だったのかもしれませんね。
ここでこの道では貴重な休憩スペースに立ち寄りました。
道の駅水の郷日高川龍游
(みずのさとひだかがわりゅうゆう)
とはいってもトイレと飲料補給だけですが。
この道を完全攻略しようとする人は必ず3つのポイントを守らなければなりません。
1)ガソリンは満タンで探索を開始すること
2)食糧飲料は多めに用意しておくこと
3)不慮の事態に備えて現金は多めに持っておくこと
これを守れない場合、自分のみならず他の通行者の迷惑となるので、探索は控えるべきです。
しかもこれはあくまで最低条件。
これをしたからと言って全線走破が確約されたわけではないのです。
この辺りもバイパス化されている個所が散見されますが、旧道の国道指定が残っているのであえてそちらに向かいます。
そしてその先で、国道424号との重複を離れ、国道425号は一人旅を始めます。
先ほどの吊り橋と打って変わって、剛健な下路トラス橋で日高川を渡る国道425号。
この橋は「福井橋」という名前です。
この辺りの集落名なんですが、ちょっと親近感湧きました(笑。
う~ん、集落道路(笑。
ここまではまだ軒先くねくね系の酷道でしかない、国道425号。
次回、この道は龍神村の思わぬ真実を僕に教えることになります。
こうご期待!!