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この道往けば act2

紀伊半島遠征 国道425号 牛廻越への道のり編

2019.12.09 02:22

間違いない。

こいつは廃橋だ。

となってくると問題は・・・・、

渡れるかどうか!?

さぁ慎重に第一歩を・・・、

・・・パキッ・・・・

無理!!!!

いや、あのパキッは無理だって!!

写真見て何で自分も端を歩いたのかと思ったんですが、恐らく敷き鉄線の上を正確に歩こうと思ったんでしょう。

しかし体重の1/4もかけてないのにパキッとなられちゃ、こっちとしては全く為す術なしですよ!!


しかし後から冷静に考えれば敷き鉄線の上に乗っている中央の踏み板は、鉄線自体に均等に体重を分散するので確実にこちらの方が安全ですね。

実は僕、吊り橋廃橋はこれが初体験だったのです。

ガーダー橋やトラス橋では梁や桁を踏み外さないことが、最大の懸案事項なので「中央を渡る」ということに物凄い抵抗があるのです。

詳しくは庄堺橋編をご覧ください。


後日訪れることをお約束し、この場は本筋に戻します。

きょ、今日はこれくらいで許してやるぜ!!

そして廃橋の先には最後通告がありました。

写真中央左に看板が写っていますが、ここから50m先に小又川バンガローという自然体験施設があり、そこから先は人の世界ではありません。

つまりバンガローに用のない人は「早々にここから立ち去れ」ということですね。

そんなこと言われると燃えてくるじゃないか!!

じわじわと標高を上げていく国道425号。

酷道として本気を出し始めたということは、峠区間に突入したということです。

崖下にある小又川のせせらぎがじわじわ遠のいていきます。

これがこの峠の標準形態。

ガードレール、法面コンクリート施工など一切の付属物を排除した武骨なまでの道。

法面の落石防止ネットはせめてもの妥協か。


この男前すぎる峠の名は、

牛廻越(うしまわしごえ)

温見峠暗峠と並ぶ、全国レベルの酷道峠です。

ガードレールはありませんが、おにぎりの設置率はかなりのもんです。

和歌山県は酷道を売りにしたいのか?

大概酷い道では、ここが国道だという事実を隠そうとおにぎりをあんまり出さないもんなんだけど・・・。

いや、僕はこういうの大好きです。

カーブミラー発見!!

だけど・・・、なんじゃこりゃ??

少しでも道幅を広げようという努力なんでしょうか?

しかし結局足が路面に残ってちゃ、走行可能な路面の広さは変わらないんじゃない??

う~ん、担当者の苦悩が目に浮かびます(笑。

努力賞ですね。

もちろんこの区間にも前述した十津川往来の痕跡が残っています。

まぁそりゃ残ってるだろうなぁ。

マジでここ以外に道通しようがないもんなぁ。

そしてそんな状況だから、道がいまだにこんなのなんだもんなぁ・・・。

納得。

国道425号には珍しい、杉の植林地帯。

しかしこれだけ見てたら絶対国道には見えないよなぁ・・・。


しかし気持ちのいい道。

国道だということを抜きにして、晴れた5月の休日に林道ドライブしてると思えば最高の気分です。

しかし僕はまだ気づいていませんでした。

牛廻越の真の恐怖に。

酷道425号の未だ見ぬ闇に!!

もちろん続きます!!