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坊ブロ「NAM-NAM!!!」6限

2019.12.09 04:43

般若心経について 〜色即是空のことわりなり。〜 パート2


こんにちは!黒潮美遊踊り子

若僧のりゅうせいです!


2019年も残りわずかとなりましたね!皆さまは、もう大掃除お済みになりましたか?


お坊さんといったら掃除するイメージとよく言われますが、お寺でも年末の大掃除を行います!

お坊さんからのアドバイスとして、

大掃除に関しては、少しずつ日を分けて行うことをオススメいたします!


それから、9日、19日、29日に掃除を行うのは避けたほうがいいです!


なぜならその日に大掃除すると、

苦(9)になってしまうから!

是非、実践してみてくださいね!


今回は般若心経パート2をお話させていただきます!


以前お話しした、「色即是空空即是色」(しきそくぜくうくうそくぜしき)

こちらをもう少し詳しく解説していきます。


この部分で重要な文字は、「色」(しき)と「空」(くう)になります。

「色」とは、“ものの形”という意味があり、

「空」とは、“実体がない”という意味があります。

「ものの形には実体がなく、実体がないものは形がある」という意味になりますが、

これだけだと滅茶苦茶分かりづらいです。

それでは、皆さんにイメージしてもらいましょう。これできっと分かってもらえるはず。

ものの形というのは、この世に存在するあらゆるもの。

上に書いたものって全部、すぐ頭の中で“ものの形”が浮かんできませんか?


そして、これらのものがどんな役割をするのかも分かりますよね?


この世に存在するあらゆるものというのは、すべて意味をもって存在しているものなんです。


机→物を置くためのもの

椅子→座るためのもの

お箸→食べ物をつまむためのもの

洋服→着るためのもの

車→移動するためのもの

つまりこれらはすべて「色」です。

これら「色」は実体がない(「空」である)と『般若心経』では書かれています。


では、我々と同じ生き物で、例えば猫🐱は机を見て、「机」と認識しているでしょうか?

答えは猫に聞かないと分かりませんが、猫は自分が乗るためのものとか思っているくらいで、

「机」というものの意味や成り立ちまでは知らない思います。

私たち人間は、

「机」というものは脚があって、その上に物をのせる天板があって成り立っている。

この要素を知っているから「机」と認識できるのです。

そして、「机」を別の呼び方にすると、脚や天板などの部品が集まった“集合体”ともいえます。


机というのはそれらの部品の集合体に付けられた「名前」であって、厳密には「机」という物があるわけではなく、部品が「机という状態として集まっている」とき、その部品の集合体を指して「机」と呼んでいるんです。


もっっっと分かりやすい、別の例えだと、

皆さまは1万円札って破けますか?私はおそらく破けません。

お金を粗末にしてると怒られそうですが、

1万円札も「1枚の紙とインクと¥10,000という価値が集まってできたもの」

言い換えれば、1万円札はただの紙キレにすぎないんです。でも私たちには、1万円札の概念があるからこそ破くことはできないんです。

私たちは、概念や要素が集まった“状態”に、「1万円札」という名前をつけたにすぎず、「1万円札」という実体はないのです。

これが「空」の教えです。(「空」の説明はほんと難しいです、、、)

ここまでが「色即是空」についてのお話でございました。

「空即是色」は急遽、パート3と題してまたの機会にお話ししていこうと思います。笑


長くなっちゃってごめんなさい🙏最後まで読んでいただきありがとうございました。


合掌