仕事のプロ意識を持て!と言われても何をしたらいいのかわからない時に
入社したらプロだと思って~
入社したらプロですから~
聞いたことや言われたことがあるのではないでしょうか?
特に研修期間などでは頻繁に登場するセンテンスだと思います。
意味がわからないし
なんのこっちゃと思いますし
知識がない状況で語れないし
そのレベルの内容を求められても困るし
プロって極めてる人じゃないの?
確かにそう思ってしまいます。
その話を聞いて自分で考えて試していく先にあるアウトプットでは
人によって導く答えが違うので興味深いです。
製品情報や会社情報を暗記し始める人もいれば
急にコミュニケーションの距離が近くなったり
「うん」と相槌が変わったり
バカにされないように「知っている」スタンスで話を進めたり
「わかります」が増えたり
「知らない」と絶対に言わなかったり
前置きがやたらと「他の事ならわかるけど」的な内容だったり
結局中身がないと結果には結びつきませんが
自分自身で隙を作りだしてしまうような人は多いです。
当然、相手も気付くので
そのように来るならーと構える人もいれば
初々しさを理解してくれる人もいますが
少し深い話をしたり駆け引きをされると経験の差からボロがでて
そこまでのスタンスが総崩れして焦りからも失敗します。
そういったときに慌てて言ってしまった調子の良い内容は
覚えてなかったり、実現できない内容などで
大きなトラブルの原因にもなります。
理不尽な内容に混乱して同様のことも起きます。
お互い得をしたいので駆け引きが存在するのですが
その駆け引きと判断できないと
真に受けて調整をするという段階に進む前に
結論を出そうとしてしまいます。
「プロだからなんとかしなきゃ」というプレッシャーからの空回りです。
意識付けは大切ですが、ある程度具体的な道筋を見せないで突き進んだ結果は
絵に描いたように道に迷った状態になります。
プロ=一人で全部が出来る、と考えると
「こんなことは聞けない」と一人で抱え込み悪循環にも陥ります。
では、どこが頑張りどころなのかという話ですが
結局はお客様は「会社」に頼んでいるので
全員が全員、新人としての理解があるわけではありません。
どこの会社にも新人がいて
自分自身も新人じゃなかった人はいないので
「ああ、この時期だから~」などと暗黙の共通認識はありますが当てにはしないほうがいいですよね。
自社で必要だと思ったり個人で必要だと思って
相談をしたり商談をするので
その先にある「購入」や「契約」ステップでは
自分が求めていた条件以外は妥協はしません。
この部分をカバーできれば良いんです。
新人さんだから納期遅れてもしかたないよね
新人さんだから多少は汚くてもいいよね
なんて状況あまりないですよね。
誰が相手だとしても求める側からしたら払う金額は同じなんです。
逆に自分自身がサービスを受ける側と考えたときの許せる範囲を考えたら
とても分かりやすいと思います。
ご飯を食べに行ったときに
オーダーミスで違うものが届いた、なら許せる人もいますが
作ったのが新人さんだから量がとても少ないとか味が違うとかだと
大抵の人がクレームを出すはずです。
仕事の場合、よっぽど思いやりがある人だと
そのリカバリ分も相手が考えてスケジュールを立てたりしていますが
どうしても必要な時に「こんなもんかな」程度の妥協はあったとしても
お金を払う以上は満たされなければ怒りますし
お金をもらう以上は知識が少ないなら別で補填をするなどして
相手を満たすことが絶対条件になります。
ここの意識の話であって
入社1週間目でお客様の質問をすべて間違えなく即答することを求められているわけではありません。
順序の話にはなりますが、間違えなく即答できた方が
過程段階でニーズを満たせる可能性が高くなり
購入・契約フェーズにたどり着きやすくなります。
なので、結果として通る道ではありますが
どこで差をつけるかは個人の判断です。
他の人材に負けない情報量なのか
他の人材に負けない人柄からのコミュニケーションか
決定時の駆け引きの上手さか
何を武器にするかでステータスの振り方や時間の使い方も変わってきます。
社内での仕事ももちろんあるわけで
社内では何を求められるかというと
まずは前記事にもあるように
「言われた仕事を形にする」です。
自分で考える力を育てるためにあえて指示を抽象的に出したりもしますが
結果的に出来上がらなければ全く意味がありませんので
「言われる」の意味を理解して
それを形にするために質問をして限りなくゴールに近づける。
「自分で考えろ」と言われたから質問をしないではなくて
「質問」も手段であって、組み立てるために必要な質問は求められます。
やり方を全部聞くだと質問というより指示通りに動いている状況であって
それが指示待ち人間といわれる習慣になります。
指示通りやってくれたら良いですし
その適性が高い人もいますが
そういう人こそフローの中でポイントとなる項目はしっかり質問をして確認をしています。
ここで社外と社内で共通している部分も見えてきましたね。
依頼者のビジョンを形にして満たすことです。
経験で形にするために情報を集める手段やその量も異なってくるので、やり方が違うだけですが目指すべきことは同じです。
会社が用意したやり方と言う仕組みはあります。
無理に背伸びをせずに今できることをやる、その「今できること」が違うだけです。
むしろ決めてない分多いので、その経験から方向性も決まってきて、これが伸び代です。
その部分を大事にしてください。
もちろん、職場のやり方や相性もあり
習得や結果に対して求められるスピード感も異なります。
今のやり方が合わないからと言ってすべての仕事が出来ないというわけでは全くありません。
それこそ、自分の適性な仕事を探すためのキッカケにもなります。
やらないと得意不得意もわかりません。
どういうやり方で形にすることを求められるか?
そこがポイントです。
概念的な部分で人それぞれの解釈があるから楽しいですし
それがあってみんなのキャリアが違うから組織は活性化しますが
やるべきことは同じです。
そのやるべきことをするために自分に合っている環境を
改めて考えてみてください。
言い換えれば自分が本当にプロとして働ける環境です。