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この道往けば act2

紀伊半島遠征 国道425号 成果と代償編

2019.12.09 15:01

相変わらず、山側には垂直な壁が続く国道425号。

今はなぜか和歌山県側に逆走中なので、どんどん山深くなっていきます。

そして山深くなればなるほど、道は様々な技術を駆使しなければ、そこを通ることが困難になります。

古びたガーダー橋の横に、さらに古びた吊り橋の主塔。

龍神村から続く吊り橋の楽園はまだここにも残っていたようです。

現道に平行に作られていたので、旧道もしくは歩行者用橋だったと思われます。

こちらにも当然、十津川往来の痕跡は残っています。

右の石垣には統一性を感じますね。

そしてこの辺りまで民家が残っているのに結構驚きます。


牛廻越の標高は810mなので、この辺りでもかるく500m以上の標高のはず・・・。

しかし国道42号が起点だったってことは0mから810mまで、和歌山県内で一気に標高あげたってことか・・・。

なんだこの気合入った隧道は!!

まさに壁のように張り出した山肌を、ものの見事にぶち抜いている!!

力強くもあり、見た目にも美しい!!

コンクリートで固められてはいますが、素掘りであることは間違えないです。

牛廻越区間で唯一の隧道。

その秘境感は素晴らしいものですね。

そして和歌山県側から来た場合、この隧道が魔境からの出口を示すこととなるのです。

しかし豪快なお姿。

意匠を凝らしたポータルも好きですが、このような鬼気迫る隧道も大好きです。

短い隧道もここではいいアクセントですね。

これだけ見るとホント林道みたい。

ゴールデンウィークと言うこともあり、意外と交通量があってドキドキしました。

というかこの先で通行止めは確定なので、ここですれ違う人は

地元の人以外は僕と同類です。

みんな「通行止め」は信じましょう。

徐々に周りの景色が荒々しくなっていきます。

それと同時に倒木なども増えてきました。

景色の微妙な変化も、この先の状況を把握する為の重要なヒントになります。

魔境とか言ってごめんなさい。

ここにも人の営みはあるのです。

そういや崩壊地手前にも、新し目の廃墟があったな・・・。

と言うことは逆にそろそろ…。

土砂崩れ地点到達!!

所要時間1時間。

往復2時間。

このタイムロスが今後どう響くか・・・。

それが気がかりです・・・。

がん!!!

ぎゃあああああああ!!!

ここからの引き返し中、対向車が突っ込んできて、それを崖側ギリギリに寄ってかわしました。

そして動き出そうとした瞬間に上記の音が・・・。

まぁ既にボロボロだからいいんだけどさ・・・。

ごめんよ、てぃーだくん・・・。

そして新西川トンネルに戻ってきたわけですが、実は僕、「戻り区間」の探索予定時間を1時間と読んでいました。

しかし実際は倍の2時間・・・。

かなり時間は押してしまいました。


1時間で帰ってきた後、前々回コメントで突っ込まれたこの橋の探索をするつもりだったんですが、泣く泣くスルー!(後日、再訪しました!

華麗にスルーできればかっこいいんだけど、何せ僕にとってこの場所は遠すぎる・・・。

しかし・・・、必ずまた来るからな!!!


さぁ、次からいよいよ新区間!!

続