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マヤ

『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 スピンオフ(初めてのチュー⑩)

2019.12.10 04:14

えっ!?



父ちゃんって言った。



パパとお父さんの他に、父ちゃんって人もいるのかな?



「たっくん暴れちゃダーメ💦おみはまだ来ないよ」



「いやら‼️おチューしないの😠とーちゃん早くたしゅけて💦」



「あーあ、りゅうじくん”おみ”って言っちゃった」



なぜか橘さんが嬉しそうにしてる。



「かのんちゃん、お願い‼️」



看護師さんから再びお呼びがかかった。



機関車トーマスのパペットを手にして席を立ったと同時に、窓口からひょこっと男性が覗き込んだ。



「すみません、とさかたかおみの家族ですが、うちのもう帰りましたか?」



「ひゃ‼️おみくん…」



橘さんが素っ頓狂な声を出して、椅子をひっくり返して立ち上がった。



”おみくん”と呼ばれた若い男性は、白のTシャツに革ジャンを羽織って、ハンチングベレー帽を逆さまに被ってる。



黒いマスクの上に、大きな二重の瞳が輝いている。



あの坊やと同じ目だ。



「い、今まさに診察中です💦どーぞ中へお入り下さい」



「はい」



いつも沈着冷静な橘さんが、明らかに動揺している。



「かのんちゃん、早く‼️」



私も急いで診察室へ向かった。



つづく