2019年12月号あらすじで読む名作の本棚
2019.12.11 07:05
『クリスマス・キャロル』
1843年に出版されたチャールズ・ディケンズの中編小説で、クリスマス本の中で最も
有名な作品の一つである。
あらすじ――
お金持ちだが強欲なスクルージは、人を信用せず情けもかけない自分勝手な男。
そんなスクルージのもとに、7年前に亡くなった共同経営者マーレイの亡霊が現れる。長い鎖が腰に巻きついた亡霊は、金銭欲にとりつかれた人間にいかなる悲惨な運命が待っているか、ということを伝え、スクルージの生き方を変えるため、3人の幽霊が現れると予言する。
スクルージを訪ねる3人の幽霊は、「第一の幽霊」(過去)、「第二の幽霊」(現在)、そして「第三の幽霊」(未来)だ。
3人の幽霊が見せたのは、スクルージ本人の「過去」「現在」そして「未来」。
自分の過去、現在、そしてこれから訪れる恐ろしい未来を目の当たりにしたスクルージは自らを振り返り、人が変わったように心を入れ替えて、その後は人々のために尽くしていく。
というお話です。
ハロウィンの渋谷での騒ぎなど、海外のイベントはなかなか取り入れ方が難しいように感じますが、クリスマスの過ごし方も改めて本来の意味のようなものを考える、良い機会になればと思います。