劇団朱雀復活公演
劇団朱雀復活公演を紀伊國屋サザンシアターで拝見してきました。
いわゆる大衆演劇の流れを大切にしたという演目。2代目座長の早乙女太一さんの強いこだわりが感じられます。
1部は女形舞踊ショー。まぁ〜太一さんのため息が出るような美しさ。大きく動くわけではないのに、目線、指先、裾さばきなどに惹きつけられました。ちょっと涙ぐみそうに。
2部は日替わり芝居。日替わりって…(^^;;大衆演劇をやっている方々の能力の高さですね。しかもアドリブであろうセリフがわんさか。受け答えがスムーズになので、どこまでがアドリブかわかりませんが、舞台上で笑っちゃっても自然、っていう大衆演劇のおおらかさを感じます。
3部は舞踊ショー。で、いきなり客席、立つ!え?と思う間に、立たないと舞台が観られないので、私も立ってみました。するとそのまま踊る踊る!私は前が通路だったので結構スペースがあり、めっちゃ楽しかった!
…と、いきなり風の音かしたと思ったら、客席がパタパタと着席。あ、今度は座るのね(^^;;
すると、太一さんが登場。美しい舞。身のこなしが、本当にきれい。ほーっと見とれていると、弟の友貴さんが登場。ひとしきり2人で待った後、激しい剣舞に。弟とじゃないとできない殺陣がある、と太一さんがインタビューで言ってましたが、確かに。このスピード、相手を信じられなければとてもできません。そして太一さんは、この緩急のつけ方がすごい!相手と斬り合う時と、間を取る時の動きの差になんとも言えぬ色気があります。大きな動きに入る前のちょっとした動きというか…ううむ、うまく表現できないなぁ。でもとにかく、この方の魅力を堪能しました!
今回の舞台には、家族草子で共演した高畠真奈ちゃんが出演していました!
この舞台に出るために学んだ日舞もステキだったし、ダンスはキレッキレ!女性陣の中では一番小柄だけど、パワーはすごかった!最後までケガなくがんばってね(^^)
そうそう、真奈ちゃんと話してる時、他の座員さんがお客さまに「太一くん、カッコよかったでしょ?」と話してました。太一さんは、座員さんたちに愛されてる座長さんなんですね。
全力でお客さまを楽しませるぞ!という心意気を感じるこの公演、東京では今週末まで。その後、岐阜、岐阜、札幌と全国を回るとか。ぜひ、めくるめく大衆演劇の世界を体験してみてください!