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マヤ

『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 スピンオフ(初めてのチュー⑪)

2019.12.12 03:49

診察室に入るや否や、坊やが猛ダッシュで私の方へ走ってきた。



「きゃあああ‼️おねーしゃん、たしゅけてぇ💦」



「たっくん💦危ないから走っちゃダメ‼️」



後ろに金髪のお父さんと、注射器を手にした先生が迫っている。



私はパペットを着ける暇もなく、慌てて姿勢を低くした。



「おねーしゃん!」



広げた腕の中に坊やが突進してきた。



すぐ左側の扉を開けてベレー帽の男性が入ってきたのと同時に、猛スピードで腕の中に飛び込んできた坊やと唇がくっついた。



「んちゅ♡」



「えええー!?」



その場にいた全員が叫んだ声も遠くに聞こえるほど、それは衝撃的な出来事だった。



私のファーストキス…



23歳の今に至るまで、大切に守ってきた。



幼い頃、父でさえ一人娘の私とスキンシップするのを我慢してたって、母から聞いたことがある。



”かのんのファーストキスは、未来の花婿さんに”



両親が愛情いっぱいに守ってくれていた。



生まれて初めてのキスの相手は…



アンパンマンのジーンズを履いた坊やだった。



つづく