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stay gold

12/03/06

2019.12.12 22:03

また、春の気配がする。


自分だけ取り残されているような嫉妬や、不安や、劣等感をなにかのせいにして、この太陽の下を歩く。


あの日起こった出来事に蓋をした。けれどそれは蓋をしただけであって、蓋を取ってみても悲しみは悲しみのままだし、あたしは自分が思う以上に、空っぽだった。


「大好きだよ」彼が言う。普段なら受け流せたはずの言葉なのに、胸が痛くて、苦し紛れに笑った。彼はそれに気づくことなく、嬉しそうに笑った。


太陽はその目に痛いほどの光を降り注いでいた。風が、通り抜けてゆく。


もう歩けなかった。